Solaris のシステム管理 (印刷)

SMB プロトコルの説明

SMB プロトコルは、アプリケーションレベルのネットワークプロトコルであり、ネットワーク上のノード間でプリンタ、ファイルへのアクセス、シリアルポートを共有し、さまざまな通信を行うために主に使用されます。SMB は、主に Windows システムで使用される認証済みのプロセス間通信機構です。Oracle Solaris OS では、SMB プロトコルは主にプリンタの共有に使用されます。これらのプロセスはすべてネットワーク経由で実行されます。SMB は複数のプロトコル上で実行できます。

SMB はピアツーピア方式で動作します。クライアントはサーバーに特定の要求を行い、サーバーは適切に応答します。SMB サーバーは、自身のファイルシステムやほかの資源を、ネットワーク上のクライアントが使用できるようにします。Oracle Solaris OS では、SMB には、サービス管理機能 (SMF) によって管理される Samba のサーバー側サポートと、Samba のクライアント側サポート smbclient が含まれています。Windows でホストされているプリンタにアクセスするには、ローカル印刷待ち行列を設定する必要があります。これが必要になるのは、UNIX と Windows では印刷モデルが異なるためです。

Samba とは

Samba は、SMB プロトコルを使用する、オープンソースの SMB サーバーフリーウェアアプリケーションです。Samba により、Windows クライアントは UNIX サーバーに、UNIX クライアントは Windows サーバーにアクセスできるようになります。提供されるアクセスには、ファイルへのアクセスだけでなく、プリンタの共有といったほかのサービスへのアクセスも含まれます。さまざまな既存の UNIX システムで動作することが Samba の設計であり、制約でもあります。Samba は一連のデーモンおよびサービスとして実行されます。既存のカーネルを変更する必要はありません。Samba の詳細については、http://www.samba.org を参照してください。