Solaris のシステム管理 (印刷)

IPP オブジェクトモデル

IPP には、プリンタとジョブという 2 つの基本的なオブジェクトタイプ が含まれています。各オブジェクトタイプには、実際のプリンタまたは実際の印刷ジョブの特性が含まれています。各オブジェクトタイプは、その特定のオブジェクトタイプでサポートできる、可能性のある属性のセットとして定義されます。

すべてのプリンタオブジェクトおよびジョブオブジェクトをあいまいなところがなく参照できるようにするために、これらのオブジェクトはすべて URI (Uniform Resource Identifier) で識別されます。識別子としての URI の概念と実装は、印刷サービス (IPP) と通信するための方法と、プリンタ待ち行列 (//server/printers/queue) またはジョブの個別のネットワーク識別子の両方を一意に識別するための手段が提供されるため、非常に有効です。

印刷要求が作成されたとき、生成される IPP プロトコルメッセージには、操作の実行対象となるプリンタオブジェクトの printer-uri が含まれている必要があります。printer-uri の取り得る値は、プリンタオブジェクトまたはネームサービスの printer-uri-supported 属性から取得できます。