Solaris のシステム管理 (印刷)

LP 印刷コマンドを使用したプリンタクラスの設定

LP 印刷サービスを使用すると、複数のローカルプリンタを 1 つのクラスにグループ化できます。この作業は、lpadmin -c コマンドを使用しなければ実行できません。

プリンタクラスを設定すると、ユーザーは印刷要求の出力先として (個々のプリンタではなく) そのクラスを指定できます。そのクラスで空いている最初のプリンタが印刷に使用されます。その結果、プリンタはできる限りビジーに保たれるので、応答時間が短縮されます。

印刷サービスに認識されるデフォルトのプリンタクラスはなく、定義したプリンタクラスのみが存在することになります。

プリンタクラスを定義するには、次の 3 つの方法があります。

また、1 つのクラスには特定の順序で使用される複数のプリンタを含めることができます。LP 印刷サービスでは、常に各プリンタがクラスに追加された順番に従って利用できるプリンタをチェックします。したがって、最初に高速プリンタにアクセスしたい場合は、高速プリンタを低速プリンタよりも先にクラスに追加します。その結果、高速プリンタで最大限の印刷要求が処理されることになります。低速プリンタは、高速プリンタが使用されているときのバックアッププリンタとして確保されます。


注 –

印刷要求の負荷は、ローカルプリンタのクラス内のプリンタ間でのみ調整されます。


クラス名も、プリンタ名と同様に一意でなければなりません。クラス名は 14 文字以内の英数字で、下線を使用できます。

プリンタクラスは定義しなくてもかまいません。プリンタクラスを使用するとネットワーク上のユーザーに利点があると判断した場合にのみ、クラスを追加してください。