Solaris のシステム管理 (印刷)

プリンタに装着する文字セット

別の文字セットを使用するもう一つの方法は、物理的にプリンタに装着できる、取り外し可能な印字ホイールまたはフォントカートリッジを使用することです。

プリンタに装着する文字セットを管理するには、LP 印刷サービスに以下の項目を指定します。

次に、ユーザーが lp -S コマンドを使用して特定の文字セットを要求すると、スケジューラは印字ホイールを装着するよう警告を送信します。さらに、印刷要求が印刷待ち行列に入れられます。正しい印字ホイールを装着して、印字ホイールを装着したことを LP 印刷サービスに指示すると、ジョブが印刷されます。詳しくは、「印字ホイールまたはフォントカートリッジの取り外しおよび装着の方法」を参照してください。

1 台のプリンタに対して複数の印字ホイールやフォントカートリッジを指定しなければ、LP 印刷サービスは、プリンタが 1 つの固定の印字ホイールまたはフォントカートリッジだけを持つとみなします。そのため、このプリンタを使用する際には、特殊な印字ホイールやフォントカートリッジをユーザーが指定することはできません。

選択可能文字セットとは違って、印字ホイールまたはフォントカートリッジ用に選択する名前は、terminfo データベースのエントリに限定されません。印字ホイール名またはフォントカートリッジ名は、ユーザーが LP 印刷サービスと通信を行うためにだけ使用されます。

ただし、印字ホイールまたはフォントカートリッジ用に選択する名前は、ユーザーがわかりやすいものにしてください。その名前がフォントの書体を表すようにしてください。さらに、その名前は、同じ種類の印字ホイールやフォントカートリッジ、または選択可能文字セットを持つプリンタすべてに共通にします。それによって、ユーザーは、どのプリンタ、印字ホイール、フォントカートリッジ、選択可能文字セットを使用するかを意識することなく、フォントの書体 (文字セット) を指定できます。

システム管理者とプリンタユーザーは、印字ホイールまたはフォントカートリッジの名前についての認識を共有する必要があります。そうしないと、ユーザーが要求する文字セットと管理者が装着するものが異なる可能性があります。