LP 印刷サービスは、lpsched と requests という 2 つのログファイルに印刷サービスの履歴を記録します。これらのログファイルは、/var/lp/logs ディレクトリに入っています。これらのログファイル内の情報を使用し、印刷の問題を診断して解決できます。次の例は、/var/lp/logs ディレクトリの内容を示します。
# cd /var/lp/logs # ls lpsched.1 requests requests.2 lpsched lpsched.2 requests.1 # |
問題の解決にもっとも重要なログファイルは、次の 2 つです。
lpsched ログファイル — ローカルの印刷要求に関する情報が入っている
requests ログファイル — すでに完了してプリンタの待ち行列にない印刷要求の情報が入っている
requests ログファイルの構造は単純なので、共通の UNIX シェルコマンドを使用してデータを抽出できます。要求は、出力された順番に並んでいます。要求 ID を示す行で区切られています。= で始まる区切り行より下の各行には、その行に含まれる情報の種類を識別する 1 つの文字が付いています。各文字は、空白文字 1 つでデータと区切られます。
次の例は、requests ログファイルの内容を示しています。
# pwd /var/lp/logs # tail requests.2 = print1-3, uid 0, gid 1, size 206662, Wed Mar 14 08:56:30 MST 2003 z print1 C 1 D print1 F /usr/dict/words P 20 T /usr/dict/words t simple U root s 0x0014 v 2 # |
次の表に、文字コードとそれに対応する requests ログファイルの行の内容を示します。
表 12–9 requests ログファイルのコード
次の表に、LP requests ログファイル内の結果コードとその説明を示します。
表 12–10 requests ログファイル内の結果コード
結果コード |
説明 |
---|---|
0x0001 |
要求は保留され再開を待機中 |
0x0002 |
低速フィルタを実行中 |
0x0004 |
低速フィルタを正常に完了 |
0x0008 |
要求はプリンタ上にある |
0x0010 |
印刷を正常に完了 |
0x0020 |
要求は保留されユーザーによる変更を待機中 |
0x0040 |
要求は取り消し済み |
0x0080 |
要求は次に印刷される |
0x0100 |
フィルタ処理または印刷要求に失敗 |
0x0200 |
要求はリモートプリンタに転送中 (現在は使用されない) |
0x0400 |
ユーザーに通知 |
0x0800 |
通知が動作中 |
0x1000 |
リモートシステムが要求を受け付け済み (現在は使用されない) |
0x2000 |
管理者が要求を保留した |
0x4000 |
プリンタのフィルタを変更しなければならなかった |
0x8000 |
要求は一時的に停止された |