インストール時に /etc/inittab を変更するには、sed クラスを使用して、次の作業を完了する必要があります。
sed クラススクリプトを prototype ファイルに追加します。
スクリプトの名前は、編集対象ファイルの名前である必要があります。このケースでは、編集対象のファイルが /etc/inittab であるため、sed スクリプトの名前も /etc/inittab となります。sed スクリプトのモード、所有者、およびグループには必要条件はありません (サンプルの prototype ではクエスチョンマークで表されています)。sed スクリプトのファイルタイプは e (編集可能であることを表す) である必要があります。
CLASSES パラメータに sed クラスを含めます。
例として示したファイルでは、インストールされるクラスは sed だけです。ただし、必要に応じて、任意の数のクラスを指定することができます。
sed クラスアクションスクリプトを作成します。
/etc/inittab は動的ファイルで、パッケージをインストールする時点での内容を知る方法がないため、必要な動作を指定した /etc/inittab のコピーをパッケージで提供することはできません。しかし、sed スクリプトを使用することで、パッケージのインストール時に /etc/inittab ファイルを変更できます。
postinstall スクリプトを作成します。
init q コマンドを実行して、/etc/inittab が変更されたことをシステムに通知する必要があります。この例で、そのアクションを実行できるのは、postinstall スクリプトだけです。サンプルの postinstall スクリプトは、init q コマンドの実行だけを行なっています。
この方法でインストール中に /etc/inittab を編集する場合、欠点が 1 つあります。それは、init q コマンドを実行するだけのために、完全なスクリプト (postinstall スクリプト) を提供する必要があるという点です。