アプリケーションパッケージ開発者ガイド

アプローチ

このアプローチでは、/etc/inittab を変更するために build クラスを使用します。build クラススクリプトはシェルスクリプトとして実行され、実行されているファイルの新しいバージョンを出力します。つまり、このパッケージに付属するデータファイル /etc/inittab が実行され、その実行の出力が /etc/inittab になります。

build クラススクリプトは、パッケージのインストールおよび削除の際に実行されます。ファイルがインストール時に実行される場合には、引数 install がファイルに渡されます。サンプルの build クラススクリプトでは、この引数をテストすることで、インストールのアクションが定義されています。

build クラスを使用して /etc/inittab を編集するには、次の作業を完了する必要があります。

この解決方法は、「標準クラスとクラスアクションスクリプトを使用したファイルの変更」およびsed クラスと postinstall スクリプトを使用したファイルの変更」のケーススタディーで説明した欠点に対応しています。短いファイルがひとつ (pkginfo および prototype ファイル以外に) 必要になるだけです。PKGINST パラメータを使用することにより、このファイルはパッケージの複数のインスタンスを処理することができ、init q コマンドを build クラススクリプトから実行することにより、postinstall スクリプトが不要になります。