アプリケーションパッケージ開発者ガイド

BASEDIR パラメータの使用

すべての再配置可能パッケージの pkginfo ファイルに、次の形式のエントリでデフォルトベースディレクトリを含める必要があります。


BASEDIR=absolute_path

これは唯一のデフォルトベースディレクトリです。管理者はインストール時に変更できます。

複数のベースディレクトリが必要なパッケージもありますが、このパラメータを使用してパッケージを配置する利点は、ベースディレクトリが適切に配置され、インストール開始時に有効なディレクトリとして書き込み可能であることが保証されることです。サーバーとクライアントのベースディレクトリの適切なパスが、予約された環境変数の形式ですべての手続きスクリプトで使用可能になります。また、pkginfo -r SUNWstuf コマンドを使用すると、パッケージの現在のインストールベースを表示できます。

checkinstall スクリプトでは、BASEDIRpkginfo ファイルで定義されたままのパラメータです。まだ条件は付いていません。ターゲットベースディレクトリを検査するには、${PKG_INSTALL_ROOT}$BASEDIR 構成が必要です。つまり、request スクリプトまたは checkinstall スクリプトを使用して、インストール環境の BASEDIR の値を予測可能な結果に変更できます。システムがクライアントの場合でも、preinstall スクリプトを呼び出すときまでに、BASEDIR パラメータは、ターゲットシステム上の実際のベースディレクトリを指す条件付きポインタになります。


注 –

request スクリプトでは、SunOS オペレーティングシステムのリリースごとに異なる BASEDIR パラメータが使用されます。request スクリプトの BASEDIR パラメータをテストするには、次のコードを使用して、実際に使用されるベースディレクトリを判断するようにしてください。

# request script
constructs base directory
if [ ${CLIENT_BASEDIR} ]; then
	  LOCAL_BASE=$BASEDIR
else
	  LOCAL_BASE=${PKG_INSTALL_ROOT}$BASEDIR
fi