Solaris Live Upgrade を使用した非大域ゾーンのアップグレードが完了したあと、そのゾーンで /tmp を使って実行される各種プロセスがクラッシュすることがあります。アップグレードプロセスによって /tmp ディレクトリのアクセス権が変更され、そのことがアプリケーションエラーの原因となっています。ユーザーに対して、正しいアクセス権の drwxrwxrwx ではなく、drwxr-xr-x が表示されます。
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
回避方法 1: 新しいブート環境をアクティブにする前に、次の手順を実行してください。
ディスクをマウントします。
# mount /dev/dsk/c1t1d0s6 /mnt |
アクセス権を修正します。
# chmod 1777 /mnt/zone/*/root/tmp |
次に、ディスクをマウント解除します。
# umount /mnt |
この回避方法によって同時にすべてのゾーンが修正されます。
回避方法 2: 新しいブート環境をすでにブートしている場合は、 root ユーザーとしてシステムにログインします。ゾーンを停止し、/tmp ディレクトリの正しいアクセス権を手動で設定します。次のコマンドを入力します。
# chmod 1777 /path/root/tmp |
path にはゾーンのゾーンパスを指定します。