Solaris 10 10/08 リリースには、ZFS ルートファイルシステムをインストールし、ZFS 上にゾーンルートを構成する機能が備わっています。通常、ゾーンルートは必要に応じて ZFS 上に作成および構成することができます。ただし、Solaris Live Upgrade では、ZFS 上のゾーンルートに対して次の構成だけが現在サポートされています。
UFS ルートファイルシステムがマウントされていて、すべてのゾーンルートが UFS 上にあり、次のいずれかのリリースを実行している場合:
Solaris 10 6/06、Solaris 10 11/06、Solaris 10 8/07、Solaris 10 5/08
Solaris 10 10/08
ルートファイルシステムが ZFS で、すべてのゾーンルートが ZFS 上にあり、Solaris 10 10/08 リリースを実行する構成に移行できます。この構成には引き続きパッチが適用され、以降の Solaris 10 リリースが稼働するようにアップグレードされる可能性があります。
ZFS ルートファイルシステムが含まれている Solaris 10 10/08 システムをインストールし、そのあとですべてのゾーンルートを ZFS 上に構成できます。ゾーンルートは、グローバルルートファイルシステムと同じプール内にある必要があります。この構成には引き続きパッチが適用され、以降の Solaris 10 リリースが稼働するようにアップグレードされる可能性があります。
これらの構成の設定方法の詳細は、『Solaris ZFS 管理ガイド』の「ZFS をサポートするための Solaris インストールと Solaris Live Upgrade の要件」を参照してください。
ZFS ルートファイルシステムへの移行を開始する場合、または ZFS ルートファイルシステムが含まれているシステムでゾーンを設定する場合は、この章に記載された情報をよく確認してから行なってください。推奨手順に正確に従って ZFS ルートファイルシステムが含まれているシステムにゾーンを設定して、そのシステムで確実に Solaris Live Upgrade を使用できるようにしてください。