Solaris フラッシュのインストール機能では、マスターシステムからインストール全体のコピーを作成し、これを多数のクローンシステムに複製できます。このコピーは Solaris フラッシュアーカイブと呼ばれます。アーカイブは、どのインストールプログラムを使用してもインストールできます。
非大域ゾーンがインストールされていると、Solaris フラッシュアーカイブは正常に作成されません。Solaris フラッシュ機能には Solaris ゾーン区分技術との互換性はありません。Solaris フラッシュアーカイブを作成する場合、そのアーカイブの配備条件が次のいずれかの場合は、作成されたアーカイブは正しくインストールされません。
アーカイブが非大域ゾーンに作成された場合
アーカイブが、非大域ゾーンがインストールされている大域ゾーンに作成された場合
また、ZFS ルートプールのアーカイブを作成することや、ZFS ルートプールにアーカイブをインストールすることもできません。
Solaris フラッシュアーカイブを作成する際、デフォルトのコピー方法として cpio ユーティリティーが使用されます。個別のファイルのサイズを、4G バイトより大きくすることはできません。大規模な個別ファイルが存在する場合、flarcreate コマンドに -L pax オプションを指定すると、pax ユーティリティーにより、個別ファイルのサイズ制限なしでアーカイブが作成されます。個別のファイルサイズを 4G バイトより大きくできます。
アーカイブのインストールについては、次の表を参照してください。
インストールプログラム |
参照先 |
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Solaris Live Upgrade |
『Solaris 10 10/08 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)』の「ブート環境への Solaris フラッシュアーカイブのインストール」 |
カスタム JumpStart | |
Solaris 対話式インストール |
『Solaris 10 10/08 インストールガイド (Solaris フラッシュアーカイブの作成とインストール)』の第 4 章「Solaris フラッシュアーカイブのインストールと管理 (作業)」 |
WANboot |
『Solaris 10 10/08 インストールガイド (ネットワークインストール)』の第 13 章「WAN ブートによるインストール (作業)」 |