インストールを実行する前にクライアントにキーをインストールしたりクライアント構成情報を設定したりする場合は、このインストール方法を使用します。この場合、WAN からクライアントをブートし、自動的にインストールを実行できます。
この手順では、すでにクライアントの OBP にキーをインストールしてあるか、またはセキュリティー保護されないインストールを実行していると仮定します。インストール前にクライアントにキーをインストールする方法については、「クライアントに対するキーのインストール」を参照してください。
クライアントシステムが動作中の場合は、システムの実行レベルを 0 にします。
# init 0 |
ok プロンプトが表示されます。
クライアントシステムの ok プロンプトで、OBP のネットワークブート引数を設定します。
ok setenv network-boot-arguments host-ip=client-IP, router-ip=router-ip,subnet-mask=mask-value, hostname=client-name,http-proxy=proxy-ip:port, file=wanbootCGI-URL |
このコマンド例には、読みやすいように改行が挿入されています。実際には、改行を挿入せずにコマンド全体を入力してください。
Web サーバー上の wanboot-cgi プログラムの URL を指定します
クライアントをブートします。
ok boot net - install |
ネットワークブート引数を使って WAN からブートするよう、クライアントに指示します
クライアントのインストールが WAN 経由で実行されます。WAN ブートプログラムに必要なインストール情報が見つからない場合、不足している情報の入力を求めるプロンプトが wanboot プログラムから表示されます。プロンプトに追加情報を入力します。
次の例では、マシンのブート前に、クライアントシステム myclient のネットワークブート引数を設定します。この例では、クライアントにハッシュキーと暗号化鍵がすでにインストールされていると仮定します。WAN からブートする前にキーをインストールする方法については、「クライアントに対するキーのインストール」を参照してください。
ok setenv network-boot-arguments host-ip=192.168.198.136, router-ip=192.168.198.129,subnet-mask=255.255.255.192 hostname=myclient,file=http://192.168.198.135/cgi-bin/wanboot-cgi ok boot net - install Resetting ... Sun Blade 100 (UltraSPARC-IIe), No Keyboard Copyright 1998-2003 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved. OpenBoot 4.x.build_28, 512 MB memory installed, Serial #50335475. Ethernet address 0:3:ba:e:f3:75, Host ID: 83000ef3. Rebooting with command: boot net - install Boot device: /pci@1f,0/network@c,1 File and args: - install |
次の変数が設定されます。
クライアントの IP アドレスは 192.168.198.136 に設定されます。
クライアントのルーター IP アドレスは 192.168.198.129 に設定されます。
クライアントのサブネットマスクは 255.255.255.192 に設定されます。
クライアントのホスト名は seahag に設定されます。
wanboot-cgi プログラムは http://192.168.198.135/cgi-bin/wanboot-cgi に置かれています。
ネットワークブート引数を設定する方法については、set(1) のマニュアルページを参照してください。
システムをブートする方法については、boot(1M) のマニュアルページを参照してください。