Solaris 10 10/08 インストールガイド (ネットワークインストール)

クライアントに対するキーのインストール

「サーバーとクライアントのキーの作成」で、インストール時にデータを保護するためのハッシュキーと暗号化鍵を作成しました。インストール時に wanserver-1 から転送されるデータをクライアントが復号化できるようにするには、これらのキーを wanclient-1 にインストールします。

wanserver-1 上でキーの値を表示します。


wanserver-1# wanbootutil keygen -d -c -o net=192.168.198.0,cid=010003BA152A42,type=sha1
b482aaab82cb8d5631e16d51478c90079cc1d463
wanserver-1# wanbootutil keygen -d -c -o net=192.168.198.0,cid=010003BA152A42,type=3des
9ebc7a57f240e97c9b9401e9d3ae9b292943d3c143d07f04

上記の例では、次の情報が使用されています。

net=192.168.198.0

クライアントのサブネットの IP アドレスを指定します。

cid=010003BA152A42

クライアント ID を指定します。

b482aaab82cb8d5631e16d51478c90079cc1d463

クライアントの HMAC SHA1 ハッシュキーの値です。

9ebc7a57f240e97c9b9401e9d3ae9b292943d3c143d07f04

クライアントの 3DES 暗号化鍵の値です。

インストールで AES 暗号化鍵を使用する場合、この暗号化鍵の値を表示するには、type=3destype=aes に変更します。

wanclient-1ok プロンプトで、キーをインストールします。


ok set-security-key wanboot-hmac-sha1  b482aaab82cb8d5631e16d51478c90079cc1d463
ok set-security-key wanboot-3des  9ebc7a57f240e97c9b9401e9d3ae9b292943d3c143d07f04

上記のコマンドは、次の処理を実行します。