Solaris 10 10/08 インストールガイド (カスタム JumpStart/ 上級編)

すべてのシステムがプロファイルサーバーにアクセスできるようにする

プロファイルサーバーを作成する際に、システムがカスタム JumpStart インストール中にプロファイルサーバーにアクセスできるようにする必要があります。このためには、次の方法があります。

コマンドまたはファイル 

アクセスの提供 

説明 

add_install_client コマンド

ネットワークインストールでシステムを追加するたびに、add_install_client コマンドに -c オプションを使用してプロファイルサーバーを指定します。


注 –

NFS を使用していない場合は、別の方法を使用してアクセスを提供する必要があります。

  • SPARC システムでは boot コマンドを使用します

  • x86 システムでは GRUB メニューを編集します


システムのブート時に JumpStart ディレクトリの場所を指定します 

  • SPARC システムではboot コマンドを使用してシステムをブートします。システムのブート時にプロファイルサーバー上の JumpStart ディレクトリの場所を指定します。カスタム JumpStart 構成ファイルは、圧縮して 1 つのファイルにする必要があります。続いて、圧縮されたその構成ファイルを HTTP サーバーまたは HTTPS サーバーに保存します。

  • x86 システムでは、システムをブートするときに GRUB メニューのブートエントリを編集して、プロファイルサーバーの JumpStart ディレクトリの場所を指定します。カスタム JumpStart 構成ファイルは、圧縮して 1 つのファイルにする必要があります。続いて、圧縮されたその構成ファイルを HTTP サーバーまたは HTTPS サーバーに保存します。

    GRUB メニューのエントリを編集する場合は、圧縮ファイルの場所を指定します。

/etc/bootparams ファイル

/etc/bootparams ファイルにワイルドカードを追加します。

「すべてのシステムがプロファイルサーバーにアクセスできるようにする方法」

Procedureすべてのシステムがプロファイルサーバーにアクセスできるようにする方法

次に示す手順は、ネットワークインストールの情報を次の場所に格納している場合にのみ実行してください。

次に示す手順は、同じタイプのシステム (たとえばすべて SPARC システム) で実行する必要があります。

次のような場合には、この手順を実行しないでください。

前述の場合には、SPARC システムでは boot コマンドを使用し、x86 システムでは GRUB メニューを使用してください。


注 –

DHCP サーバーにネットワークインストールの情報を格納することもできます。


  1. インストールサーバーまたはブートサーバーにスーパーユーザーとしてログインします。

  2. テキストエディタを使用して /etc/bootparams を開きます。

  3. このエントリを追加します。

    * install_config=server:jumpstart_dir_path
    
    *

    すべてのシステムにアクセスできるように指定するワイルドカード文字

    server

    JumpStart ディレクトリがあるプロファイルサーバーのホスト名

    jumpstart_dir_path

    JumpStart ディレクトリの絶対パス

    たとえば、次のエントリはすべてのシステムが、sherlock というプロファイルサーバーにある /jumpstart ディレクトリにアクセスできるようにします。

    * install_config=sherlock:/jumpstart

    注意 – 注意 –

    この手順を使用した場合、インストールクライアントを起動したときに次のエラーメッセージが表示されることがあります。

    WARNING: getfile: RPC failed: error 5: (RPC Timed out).

    このエラーメッセージの詳細は、「ネットワークからのブート時のエラーメッセージ」を参照してください。


    これで、すべてのシステムはプロファイルサーバーにアクセスできるようになりました。