Solaris 10 10/08 インストールガイド (カスタム JumpStart/ 上級編)

filesys プロファイルキーワード (RAID-1 ボリュームの作成)

filesys mirror[:name]slice [slice] size file_system optional_parameters

JumpStart プログラムでは、filesys mirror キーワードと一覧にある値を使用して、ミラー化されたファイルシステムの作成に必要な RAID-1 および RAID-0 ボリュームを作成できます。複数のファイルシステムの RAID-1 ボリューム (ミラー) を作成する場合は、filesys mirror を繰り返し指定できます。


注 –

filesys mirror キーワードは、初期インストールでのみサポートされます。


name

任意のキーワードです。RAID-1 ボリューム (ミラー) に名前を付けることができます。ミラー名の先頭の文字は必ず「d」で、その後ろに 0 – 127 の数字が続きます (例: d100)。ミラー名を指定しない場合は、カスタム JumpStart プログラムによって名前が割り当てられます。ミラー名の指定方法については、『Solaris 10 10/08 インストールガイド (インストールとアップグレードの計画)』「カスタム JumpStart と Solaris Live Upgrade を行うときの RAID ボリューム名の要件とガイドライン」を参照してください。

slice

ディスクスライスを指定します。カスタム JumpStart プログラムは、このディスクスライスに、複製するファイルシステムを配置します。スライスの値は、cwtxdysz の形式になります (例: c0t0d0s0c0t0d0s5 など)。カスタム JumpStart プログラムは、スライス上に RAID-0 ボリューム (単一スライス連結) を作成し、この連結をミラー化するための RAID-1 ボリュームを作成します。2 つの RAID-0 ボリュームに、最大 2 つのスライスを指定できます。

size

ファイルシステムのサイズを M バイト単位で指定します。

file_system

複製するファイルシステムを指定します。カスタム JumpStart プログラムは、指定されたスライスから RAID-1 ボリュームを作成し、この RAID-1 ボリュームを指定されたファイルシステムにマウントします。ルート (/)、/usr/var などのクリティカルファイルシステムに加えて、swap もファイルシステムとして指定できます。

optional_parameters

1 つ以上のマウントオプション。mount(1M) コマンドの -o オプションと同じです。これらのマウントオプションは、指定された file_system/etc/vfstab エントリに追加されます。複数のマウントオプションを指定する場合は、マウントオプションはスペースを入れずにコンマで区切ってください (例: ro,quota)。

ミラー化されたファイルシステムをインストール時に作成する方法の詳細は、『Solaris 10 10/08 インストールガイド (インストールとアップグレードの計画)』の第 9 章「インストール時の RAID-1 ボリューム (ミラー) の作成 (概要)」を参照してください。