 Veritas VxVm の実行中に Solaris Live Upgrade を使用してアップグレードするとシステムパニックが発生する
Veritas VxVm の実行中に Solaris Live Upgrade を使用してアップグレードするとシステムパニックが発生するVeritas VxVM の実行中に Solaris Live Upgrade を使用してアップグレードを行う場合、次の手順でアップグレードを行わないと、リブート時にシステムパニックが発生します。この問題は、パッケージが Solaris の最新のパッケージガイドラインに従っていない場合に発生します。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
非アクティブブート環境を作成します。『Solaris 10 10/08 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)』の「新しいブート環境の作成」を参照してください。
非アクティブブート環境をアップグレードする前に、非アクティブブート環境上の既存の Veritas ソフトウェアを無効にする必要があります。
非アクティブブート環境をマウントします。
| # lumount inactive_boot_environment_name mount_point | 
次に例を示します。
| # lumount solaris8 /mnt | 
次の例のように、vfstab が含まれているディレクトリに移動します。
| # cd /mnt/etc | 
次の例のように、非アクティブブート環境の vfstab ファイルをコピーします。
| # cp vfstab vfstab.501 | 
次の例のように、コピーされた vfstab 内のすべての Veritas ファイルシステムエントリをコメントにします。
| # sed '/vx\/dsk/s/^/#/g' < vfstab > vfstab.novxfs | 
各行の最初の文字が # に変わり、その行がコメント行になります。このコメント行は、system ファイルのコメント行とは異なります。
次の例のように、変更した vfstab ファイルをコピーします。
| # cp vfstab.novxfs vfstab | 
次の例のように、非アクティブブート環境の system ファイルがあるディレクトリに移動します。
| # cd /mnt/etc | 
次の例のように、非アクティブブート環境の system ファイルをコピーします。
| # cp system system.501 | 
drv/vx を含むすべての forceload: エントリをコメントにします。
| # sed '/forceload: drv\/vx/s/^/*/' <system> system.novxfs | 
各行の最初の文字が * に変わり、その行がコメント行になります。このコメント行は、vfstab ファイルのコメント行とは異なります。
次の例のように、Veritas install-db ファイルを作成します。
| # touch vx/reconfig.d/state.d/install-db | 
非アクティブブート環境のマウントを解除します。
| # luumount inactive_boot_environment_name | 
非アクティブブート環境をアップグレードします。『Solaris 10 10/08 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)』の第 5 章「Solaris Live Upgrade によるアップグレード (作業)」を参照してください。
非アクティブブート環境をアクティブにします。『Solaris 10 10/08 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)』の「ブート環境のアクティブ化」を参照してください。
システムをシャットダウンします。
| # init 0 | 
非アクティブブート環境をシングルユーザーモードでブートします。
| OK boot -s | 
vxvm または VXVM を含むメッセージとエラーメッセージがいくつか表示されますが、これらは無視してかまいません。非アクティブブート環境がアクティブになります。
Veritas をアップグレードします。
元の vfstab と system ファイルを復元します。
| # cp /etc/vfstab.original /etc/vfstab # cp /etc/system.original /etc/system | 
システムを再起動します。
| # init 6 |