クローンシステムにアーカイブがインストール済みであるときに、クローンシステムを更新する場合は、更新前のマスターイメージと更新後のマスターイメージの 2 つのイメージの差異のみを含む差分アーカイブを作成できます。2 つのイメージの相違部分が、差分アーカイブになります。
1 つは、マスターシステムで稼動中のイメージで、クローンシステムにインストールされた元のソフトウェアです。このイメージを将来使用できるようにディレクトリに保存した場合は、このイメージをマスターシステムにインストールする必要があるかもしれません。
アクセスするもう 1 つのイメージは、比較に使用します。このイメージには、新しく追加または削除された内容が含まれており、これらがクローンシステムにインストールされます。
差分アーカイブを使用してクローンシステムを更新すると、差分アーカイブ内に存在するファイルだけがクローンシステム上で変更されます。インストールの前または後に、スクリプトを使用してアーカイブをカスタマイズできます。再構成を行う場合、これは特に有効です。
カスタム JumpStart インストール方法を使用して、Solaris フラッシュ差分アーカイブをインストールします。あるいは、Solaris Live Upgrade を使用して、非アクティブブート環境に差分アーカイブをインストールします。
次のいずれかの方法でアクセスできるよう、初期インストールの実行後に更新前のマスターイメージを保存してください。
lumount コマンドを使用してディレクトリにマウントされる、Solaris Live Upgrade ブート環境。Solaris Live Upgrade ブート環境については、『Solaris 10 10/08 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)』の第 2 章「Solaris Live Upgrade (概要)」を参照してください。
ルートアクセス権を使用してネットワークファイルシステム (NFS) 経由でマウントされるクローンシステム。
ufsdump コマンドを使用して復元可能なシステムのバックアップ。
手順については、「更新されたマスターイメージを使用して Solaris フラッシュ差分アーカイブを作成する方法」を参照してください。