初期インストールでは、 Solaris インストールプログラム、カスタム JumpStart、Solaris Live Upgrade、または WAN ブートのいずれかを使用して、Solaris フラッシュアーカイブをマスターシステムにインストールできます。すべてのファイルが上書きされます。Solaris フラッシュのインストール処理は、5 つの手順に分けられます。
マスターシステムをインストールします。システムを 1 台選択し、Solaris の任意のインストール方法で Solaris OS およびその他のソフトウェアをインストールします。
(省略可能) カスタムスクリプトを準備して、インストールの前または後にクローンシステムの再構成またはカスタマイズを実行します。
Solaris フラッシュアーカイブを作成します。Solaris フラッシュアーカイブには、除外した不要なファイルを除く、マスターシステム上のすべてのファイルのコピーが含まれます。
Solaris フラッシュアーカイブをクローンシステムへインストールします。マスターシステムとクローンシステムとで、カーネルアーキテクチャーを同じにする必要があります。
システムに Solaris フラッシュアーカイブをインストールすると、アーカイブのすべてのファイルがそのシステムにコピーされます。新しくインストールされたシステムのインストール構成は、オリジナルのマスターシステムと同じになります (このため、クローンシステムと呼ばれます)。次のようなカスタマイズも可能です。
スクリプトを使用してカスタマイズできます。
カスタム JumpStart インストール方法を使用して、Solaris フラッシュアーカイブとともに追加パッケージをインストールできます。インストールするソフトウェアグループ以外のパッケージか、第三者のパッケージでなければなりません。
(省略可能) マスターイメージのコピーを保存します。差分アーカイブを作成する場合、マスターイメージが利用可能であり、クローンシステムにインストールされたイメージと同一でなければなりません。
手順については、「マスターシステムへのインストール」を参照してください。
図 1–1 に、初期インストールでのクローンシステムのインストール方法を示します。すべてのファイルが上書きされます。