ここでは、Sun Enterprise 10000 ドメインでの動的再構成 (DR) に関連する注意事項について説明します。
Solaris 9 12/03 リリース以降の Solaris OS が動作している Sun Enterprise 10000 ドメインでは、DR モデル 3.0 を使用する必要があります。DR モデル 3.0 とは、SSP 上で次のコマンドを使用してドメイン DR 操作を実行する機能のことです。
addboard
moveboard
deleteboard
showdevices
rcfgadm
ドメインで cfgadm コマンドを実行して、ボードの状態情報を取得することもできます。DR モデル 3.0 は、Reconfiguration Coordination Manager (RCM) とのインタフェースを通じて、ドメインで動作しているほかのアプリケーションとの DR 操作の調整も行います。
DR モデル 3.0 の詳細は、『Sun Enterprise 10000 Dynamic Reconfiguration ユーザーマニュアル』を参照してください。
この Solaris リリースでは、DR は切り離された CPU とユーザープロセスとの結合解除を自動的に実行しません。切り離し操作を開始する前に、手動でこの操作を実行する必要があります。プロセスが結合されている CPU が検出されると、ドレイン操作が失敗します。
プロセスによってネットワークデバイスが開いた状態に保持されていると、そのデバイスが関連する DR 操作はすべて失敗します。参照カウントを保持しているデーモンやプロセスによって、DR 操作が中止されます。
回避方法: スーパーユーザーとして次の手順を実行します。
/rplboot ディレクトリを削除するか、またはディレクトリ名を変更します。
NFS サービスを停止します。
# sh /etc/init.d/nfs.server stop |
ブートサーバーサービスを停止します。
# sh /etc/init.d/boot.server stop |
DR による切り離し操作を実行します。
NFS サービスを再起動します。
# sh /etc/init.d/nfs.server start |
ブートサーバーサービスを再起動します。
# sh /etc/init.d/boot.server start |