Solaris 10 5/09 ご使用にあたって

Sun Fire ミッドレンジシステムでの動的再構成

ここでは、次の Sun Fire ミッドレンジシステムでの動的再構成 (DR) に関連する重要な問題について説明します。


注 –

この情報は、ここに記載されているサーバーで実行される DR だけに当てはまります。ほかのサーバーでの DR については、サーバーのリリースノート、プロダクトノート、または説明が記載された節を参照してください。


最小構成のシステムコントローラファームウェア

表 3–1 で、Solaris ソフトウェアと、DR を実行する各 Sun Fire ミッドレンジシステムのシステムコントローラ (SC) ファームウェアの許容可能な組み合わせを示します。


注 –

最新のファームウェア機能とバグ修正を利用するには、Sun Fire ミッドレンジシステム上で最新の SC ファームウェアを実行してください。最新のパッチについては、http://sunsolve.sun.com を参照してください。


表 3–1 各プラットフォームと Solaris リリースの組み合わせで最小構成の SC ファームウェア

プラットフォーム 

Solaris リリース 

最小構成の SC ファームウェア 

UltraSPARC IV+ が搭載された Sun Fire E6900/E4900 

Solaris 10 3/05 HW1 (限定リリース) または Solaris 10 1/06 

5.19.0 

UltraSPARC IV+ が搭載されていない E6900/E4900 

Solaris 9 4/04 

5.16.0 

Sun Fire 6800/4810/4800/3800 

Solaris 9 4/04 

5.16.0 

Sun Fire 6800/4810/4800/3800 

Solaris 9 

5.13.0 

Sun Fire ミッドレンジシステムのシステムファームウェアは、ファームウェアイメージが格納されている FTP または HTTP サーバーに接続することによってアップグレードすることができます。詳細は、README ファイルと Install.info ファイルを参照してください。これらのファイルは、使用しているドメインで動作中のファームウェアリリースに含まれています。パッチは、Web サイト (http://sunsolve.sun.com) で入手できます。

DR ソフトウェアの既知のバグ

ここでは、DR に関する重要なバグについて説明します。

プログラムでネットワークデバイスが開いた状態に保持されていると、デバイスの取り外しが失敗する (5054195)

プロセスによってネットワークデバイスが開いた状態に保持されていると、そのデバイスが関連する DR 操作はすべて失敗します。参照カウントを保持しているデーモンやプロセスによって、DR 操作が中止されます。

回避方法: スーパーユーザーとして次の手順を実行します。

  1. /rplboot ディレクトリを削除するか、またはディレクトリ名を変更します。

  2. NFS サービスを停止します。


    # sh /etc/init.d/nfs.server stop
    
  3. ブートサーバーサービスを停止します。


    # sh /etc/init.d/boot.server stop
    
  4. DR による切り離し操作を実行します。

  5. NFS サービスを再起動します。


    # sh /etc/init.d/nfs.server start
    
  6. ブートサーバーサービスを再起動します。


    # sh /etc/init.d/boot.server start