Solaris 10 5/09 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)

現在稼動中のシステム以外のソースからの新規ブート環境の作成

現在稼動中のシステム以外のソースからブート環境を作成する場合は、lucreate コマンドに -s オプションを指定して実行します。-s オプションは、UFS ファイルシステムの場合と同じように機能します。-s オプションには、代替ルート (/) ファイルシステムのパスを指定します。この代替ルート (/) ファイルシステムが、新しい ZFS ルートプールを作成するためのソースとなります。代替ルートは、UFS (/) ルートファイルシステム、ZFS ルートプールのどちらでもかまいません。コピー処理には、システムによって時間がかかる場合があります。


例 11–5 代替ルート (/) ファイルシステムからのブート環境の作成

次のコマンドで、既存の ZFS ルートプールから新規 ZFS ルートプールを作成します。-n オプションで、作成するブート環境に new-zfsBE という名前を割り当てます。-s オプションには、現在稼動中のブート環境の代わりにコピー元として使用する、ブート環境 source-zfsBE を指定します。-p オプションでは、新しいブート環境を newpool2 に配置することを指定します。


# lucreate -n new-zfsBE  -s source-zfsBE -p rpool2

ブート環境 new-zfsBE は、すぐにアップグレードおよびアクティブにできます。