Solaris 10 5/09 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)

ブート環境名に関連付ける説明の作成または変更

ブート環境名に説明を付けることができます。この説明によって名前が置き換わることはありません。ブート環境名は長さと文字に制限がありますが、この説明は長さ、内容に制限がありません。シンプルなテキストでも、gif ファイルのような複雑なものでもかまいません。この説明は、次の時点で作成できます。

lucreate コマンドで -A オプションを使用する方法の詳細

「ブート環境をはじめて作成する」

ブート環境の作成後に説明を作成する方法の詳細 

ludesc(1M)

Procedureテキストを使用してブート環境名の説明を作成または変更する方法

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. 次のように入力します。


    # /usr/sbin/ludesc -n  BE_name 'BE_description'
    
    -n BE_name ' BE_description'

    ブート環境名と、ブート環境名に関連付ける新しい説明を指定します。


例 7–5 テキストを使用してブート環境名に説明を加える

この例では、second_disk というブート環境に説明が加えられています。この説明は、単一引用符で囲まれたテキストで記述されます。


# /usr/sbin/ludesc -n second_disk 'Solaris 10 5/09 test build'

Procedureファイルを使用してブート環境名の説明を作成または変更する方法

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. 次のように入力します。


    # /usr/sbin/ludesc -n BE_name -f file_name
    
    -n BE_name

    ブート環境名を指定します。

    file_name

    ブート環境名に関連付ける説明が書かれているファイルを指定します。


例 7–6 ファイルを使用してブート環境名に説明を加える

この例では、second_disk というブート環境に説明が加えられています。説明は、gif ファイル内に入っています。


# /usr/sbin/ludesc -n second_disk -f rose.gif

Procedureテキストで記述された説明からブート環境名を確認する方法

次のコマンドにより、指定した説明に関連付けられたブート環境の名前が戻されます。

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. 次のように入力します。


    # /usr/sbin/ludesc -A 'BE_description'
    
    -A 'BE_description'

    ブート環境名に関連付ける説明を指定します。


例 7–7 説明からブート環境名を確認する

この例では、説明を指定して -A オプションを使用することでブート環境名 second_disk を確認しています。


# /usr/sbin/ludesc -A  'Solaris 10 5/09 test build'
 second_disk

Procedureファイル内の説明からブート環境名を確認する方法

次のコマンドは、ファイルに関連付けられているブート環境名を表示します。ファイルにはブート環境の説明が含まれます。

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. 次のように入力します。


    # /usr/sbin/ludesc -f  file_name
    
    -f file_name

    ブート環境の説明を含むファイルの名前を指定します。


例 7–8 ファイル内の説明からブート環境名を確認する

この例では、-f オプションと、説明を含むファイルの名前を使用することでブート環境の名前 second_disk を確認しています。


# /usr/sbin/ludesc -f rose.gif
second_disk

Procedure名前からブート環境説明を確認する方法

この手順では、コマンドで名前を指定したブート環境の説明が表示されます。

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. 次のように入力します。


    # /usr/sbin/ludesc -n BE_name
    
    -n BE_name

    ブート環境名を指定します。


例 7–9 ブート環境名から説明を確認する

この例では、ブート環境名を指定して -n オプションを使用することで説明を確認しています。


# /usr/sbin/ludesc -n  second_disk 
Solaris 10 5/09 test build