lucreate コマンドの -m オプションを使って、3 通りの方法でスワップスライスを構成できます。
スワップスライスを指定しないと、現在のブート環境のスワップスライスが新しいブート環境用に構成されます。
スワップスライスを 1 つ以上指定すると、それらのスワップスライスだけが新しいブート環境で使用されます。この場合指定したスワップスライスは 2 つのブート環境の間で共有されません。
スワップスライスを共有すると同時に、新しいスライスを追加することもできます。
3 通りのスワップ構成の例を次に示します。現在のブート環境では、ルート (/) ファイルシステムが c0t0d0s0 上に構成されています。スワップファイルシステムは c0t0d0s1 上に構成されています。
次の例では、スワップスライスを指定していません。新しいブート環境では、ルート (/) ファイルシステムが c0t1d0s0 上に置かれます。c0t0d0s1 上のスワップが、現在のブート環境と新しいブート環境の間で共有されます。
# lucreate -n be2 -m /:/dev/dsk/c0t1d0s0:ufs |
次の例では、スワップスライスを指定しています。新しいブート環境では、ルート (/) ファイルシステムが c0t1d0s0 上に置かれます。新しいスワップファイルシステムが c0t1d0s1 上に作成されます。現在のブート環境と新しいブート環境の間でスワップスライスは共有されません。
# lucreate -n be2 -m /:/dev/dsk/c0t1d0s0:ufs -m -:/dev/dsk/c0t1d0s1:swap |
次の例では、スワップスライスを 1 つ追加すると同時に、別のスワップスライスを 2 つのブート環境で共有しています。新しいブート環境では、ルート (/) ファイルシステムが c0t1d0s0 上に置かれます。新しいスワップスライスが c0t1d0s1 上に作成されます。c0t0d0s1 上のスワップスライスが、現在のブート環境と新しいブート環境の間で共有されます。
# lucreate -n be2 -m /:/dev/dsk/c0t1d0s0:ufs -m -:shared:swap \ |
-m -:/dev/dsk/c0t1d0s1:swap |