Solaris 10 10/09 ご使用にあたって

dev_info ノードに親のデータがないため PCIe にパニックが発生する (6517798)

driver.conf ファイルが parent 属性を使って変更されている場合、NULL ポインタ間接参照によって Solaris OS にパニックが発生することがあります。次のエラーメッセージが表示されます。


System panic: BAD TRAP: type=31 rp=2a101d31200 addr=8 mmu_fsr=0 
occurred in module "pcie" due to a NULL pointer dereference

回避方法: PCI Express (PCIe) ベースの SPARC システムに Solaris 10 10/09 OS をインストールする場合は、まず driver.conf ファイルが変更されているかどうかを次の手順で確認します。

  1. /kernel/drv ディレクトリに移動します。

  2. driver.conf ファイルに parent 属性が設定されているかどうかを確認します。parent 属性が設定されている場合で、親の最後のノードに pci というワードが含まれているときは、その行をコメントにします。必ずプロパティー全体をコメントにしてください。次に例を示します。


    # name="ACME,simple" parent="/pci@7c0/pci@0/pci@9"
    # unit-address="3,1" debug-mode=12;
    name="ACME,example" parent="pseudo" instance=1;
    name="ACME,scsi" parent="/pci@7c0/pci@0/pci@9/scsi"
    unit-address="3,1" debug-mode=12;
  3. 次のディレクトリにある driver.conf ファイルに対して、手順 2 を繰り返します。

    • /usr/kernel/drv

    • /platform/`uname -i`/drv

    • /platform/`uname -m`/drv

  4. Solaris 10 10/09 OS をインストールします。

  5. パッチ 127747-01 をインストールします。

  6. 手順 1 および 3 に示されたディレクトリに移動します。手順 2 でコメントにした driver.conf ファイル内の行をすべてコメント解除します。