Solaris 10 10/09 ご使用にあたって

SPARC: Solaris 10 10/09 に対して WAN ブートインストールが失敗する

Solaris 10 10/09 リリースから WAN ブートイメージをインストールするときに、インストールが失敗します。 次のエラーメッセージが表示されます。


boot_file=/wanboot/wanboot.u-137111-04
root_file=/miniroot/miniroot.s10-1008

回避方法: インストールを続行するには、Solaris 10 10/09 のミニルートイメージにパッチを適用する必要があります。ネットワークインストールミニルートイメージにパッチを適用するには、次の手順を実行します。


注 –

次の手順では、ネットワーク上に Solaris 最新リリースが実行されているシステムがあり、そのシステムにネットワークを経由してアクセスできると仮定しています。


  1. Solaris 最新リリースが実行されているシステム上で、スーパーユーザーとしてログインするか、同等の役割になります。

  2. 作成したインストールイメージの Tools ディレクトリに移動します。


    # cd install-server-path/install-dir-path/Solaris_10/Tools
    
    install-server-path

    たとえば /net/installserver-1 のように、ネットワーク上のインストールサーバーシステムへのパスを指定します。

  3. 新しいインストールイメージを作成し、そのイメージを Solaris 最新リリースが実行されているシステム上に置きます。


    # ./setup_install_server remote_install_dir_path
    
    remote_install_dir_path

    新しいインストールイメージを作成する Solaris 最新リリース上のパスを指定します。

    このコマンドにより、Solaris 最新リリース上に新しいインストールイメージが作成されます。このイメージにパッチを適用するには、このイメージを Solaris 最新リリースが実行されているシステム上に一時的に置きます。

  4. Solaris 最新リリース上で、ネットワークインストールのブートアーカイブを展開します。


    # /boot/solaris/bin/root_archive unpackmedia remote_install_dir_path \
     destination_dir
    
    remote_install_dir_path

    Solaris 最新リリース上のネットワークインストールイメージへのパスを指定します。

    destination_dir

    展開されたブートアーカイブを含むディレクトリのパスを指定します。

  5. Solaris 最新リリース上で、展開したブートアーカイブにパッチを適用します。


    # patchadd -C destination_dir path-to-patch/patch-id
    
    path-to-patch

    たとえば /var/sadm/spool のように、追加するパッチのパスを指定します。

    patch-id

    適用するパッチ ID を指定します。

    patchadd -M コマンドを使用すると、複数のパッチを指定できます。詳細については、patchadd(1M) のマニュアルページを参照してください。


    注意 – 注意 –

    patchadd -C を使用する前には必ず、パッチの README を読むか、ご購入先におたずねください。


  6. Solaris 最新リリース上で、ブートアーカイブを作成します。


    # /boot/solaris/bin/root_archive packmedia remote_install_dir_path \
     destination_dir
    
  7. パッチを適用したアーカイブをインストールサーバー上のインストールイメージにコピーします。


    # cd remote_install_dir_path
    # find boot Solaris_10/Tools/Boot | cpio -pdum \
      install-server-path/install_dir_path