システム要件と推奨事項
表 4–1 メモリー、スワップ、およびプロセッサの推奨事項
要件の種類
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サイズ
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インストールやアップグレードに必要なメモリー
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UFS ファイルシステム: 推奨サイズは 768M バイトです。最小サイズは 256M バイトです。
注 –
オプションのインストール機能の中には、メモリーが十分でないと有効にできないものもあります。たとえば、十分なメモリーが搭載されていないシステムで、DVD からインストールを実行する場合は、GUI ではなく Solaris インストールプログラム のテキストインストーラを使用します。メモリー要件の詳細については、表 4–2 を参照してください。
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Solaris のこれまでのリリースでは、1T バイトより大きいサイズのディスクに Solaris OS をインストールしてブートすることはできませんでした。Solaris 10 10/09 リリース以降では、最大 2T バイトのサイズのディスクに Solaris OS をインストールしてブートできます。
Solaris 10 10/09 リリース以降では、どのようなサイズのディスクでも VTOC ラベルを使用できますが、VTOC によるアドレス割り当てが可能な空間は 2T バイトに制限されています。この機能により、2T バイトより大きなディスクをブートドライブとして使用できますが、ラベルから使用できる空間は 2T バイトに制限されます。
注 –
この機能は、64 ビットカーネルを実行しているシステムでのみ使用できます。x86 ベースのシステムには、最低 1G バイトのメモリーが必要です。
詳細は、『System Administration Guide: Devices and File Systems』の「Two-Terabyte Disk Support for Installing and Booting the Solaris OS」を参照してください。
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ZFS ルートプールの場合:
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スワップ領域
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注 –
スワップ領域のカスタマイズが必要になる場合もあります。スワップ領域は、システムのハードディスクのサイズに基づいて決まります。
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プロセッサ要件
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ソフトウェアのインストール時に、GUI の使用の有無とウィンドウ環境の使用の有無を選択できます。十分なメモリーがある場合は、デフォルトで GUI が表示されます。GUI を表示できるだけの十分なメモリーがない場合は、デフォルトでその他の環境が表示されます。ブートオプション nowin または text を使用すると、デフォルト動作を変更できます。ただし、システムのメモリー量や遠隔インストールに関して制限されます。また、ビデオアダプタが検出されない場合、Solaris インストールプログラムは自動的にコンソールベースの環境で表示されます。表 4–2 に、これらの環境と、その表示に必要な最小メモリー要件を示します。
表 4–2 表示オプションとメモリー要件
メモリー
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インストールの種類
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説明
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256-767M バイト
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テキストベース
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画像は含まれませんが、ウィンドウとほかのウィンドウを開く機能が提供されます。
text ブートオプションを使用している場合でシステムに十分なメモリーがあるときは、ウィンドウ表示環境でインストールされます。tip ラインを介してリモートでインストールする場合や、nowin ブートオプションを使用してインストールする場合は、コンソールベースのインストールに限定されます。
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768M バイト以上
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GUI ベース
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ウィンドウ、プルダウンメニュー、ボタン、スクロールバー、およびアイコン画像が提供されます。
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