Solaris 10 10/09 インストールガイド (ネットワークインストール)

ProcedureWAN ブートサーバーに /etc/netboot ディレクトリを作成する方法

/etc/netboot ディレクトリを作成するには、次の手順に従ってください。

  1. WAN ブートサーバーでスーパーユーザーになるか、同等の役割になります。

  2. /etc/netboot ディレクトリを作成します。


    # mkdir /etc/netboot
    
  3. /etc/netboot ディレクトリのアクセス権を 700 に変更します。


    # chmod 700 /etc/netboot
    
  4. /etc/netboot ディレクトリの所有者を、Web サーバーの所有者に変更します。


    # chown web-server-user:web-server-group /etc/netboot/
    
    web-server-user

    Web サーバープロセスの所有者であるユーザーを指定します。

    web-server-group

    Web サーバープロセスの所有者であるグループを指定します。

  5. スーパーユーザーを終了します。


    # exit
    
  6. Web サーバー所有者の役割になります。

  7. /etc/netboot ディレクトリに、クライアントのサブディレクトリを作成します。


    # mkdir -p /etc/netboot/net-ip/client-ID
    
    -p

    目的のディレクトリを作成するときに、必要な親ディレクトリもすべて作成するよう mkdir コマンドに指示します。

    (省略可能) net-ip

    クライアントのサブネットのネットワーク IP アドレスを指定します。

    (省略可能) client-ID

    クライアント ID を指定します。クライアント ID は、ユーザーが定義した値か、DHCP クライアント ID です。client-ID ディレクトリは、net-ip ディレクトリのサブディレクトリである必要があります。

  8. /etc/netboot ディレクトリ内の各サブディレクトリについて、アクセス権を 700 に変更します。


    # chmod 700 /etc/netboot/dir-name
    
    dir-name

    /etc/netboot ディレクトリ内のサブディレクトリの名前を指定します。


例 12–4 WAN ブートサーバーに /etc/netboot ディレクトリを作成する

次の例は、サブネット 192.168.198.0 にあるクライアント 010003BA152A42 に対応する /etc/netboot ディレクトリの作成方法を示しています。この例では、nobody というユーザーと admin というグループが、Web サーバープロセスを所有しています。

この例のコマンドは、次の処理を行います。


# cd /
# mkdir /etc/netboot/
# chmod 700 /etc/netboot
# chown nobody:admin /etc/netboot
# exit
server# su nobody
Password:
nobody# mkdir -p /etc/netboot/192.168.198.0/010003BA152A42
nobody# chmod 700 /etc/netboot/192.168.198.0
nobody# chmod 700 /etc/netboot/192.168.198.0/010003BA152A42

WAN ブートインストールの続行

/etc/netboot ディレクトリを作成したあと、WAN ブート CGI プログラムを WAN ブートサーバーにコピーする必要があります。手順については、「WAN ブートサーバーへの WAN ブート CGI プログラムのコピー」を参照してください。

参照

/etc/netboot ディレクトリの詳しい設計方法については、/etc/netboot ディレクトリへの構成情報とセキュリティー情報の保存」を参照してください。