システム構成ファイルでは、次のファイルの場所を WAN ブートインストールプログラムに指示できます。
sysidcfg ファイル
rules.ok ファイル
カスタム JumpStart プロファイル
WAN ブートは、システム構成ファイルのポインタに従って、クライアントに対してインストールと構成を行います。
システム構成ファイルは、プレーンテキストファイルで、次の書式に従う必要があります。
setting=value |
システム構成ファイルを使って sysidcfg、rules.ok、およびプロファイルの各ファイルの場所を WAN インストールプログラムに指示するには、次の手順を実行します。
システム構成ファイルを作成する前に、WAN ブートインストール用のインストールファイルを作成する必要があります。詳細は、「カスタム JumpStart インストールファイルの作成」を参照してください。
WAN ブートサーバーで、Web サーバーユーザーと同じ役割になります。
sysidcfg ファイルが置かれているインストールサーバー上の flash ディレクトリを指定します。この URL は、「sysidcfg ファイルを作成する方法」で作成した sysidcfg ファイルへのパスと一致するようにしてください。
rules.ok ファイル、プロファイルファイル、および開始スクリプトと終了スクリプトが置かれているインストールサーバー上の Solaris フラッシュディレクトリを指定します。この URL は、「プロファイルを作成する方法」および 「rules ファイルを作成する方法」で作成したカスタム JumpStart ファイルへのパスと一致するようにしてください。
HTTPS を使って WAN インストールを行う場合は、有効な HTTPS URL を設定してください。
WAN ブートサーバーがアクセスできるディレクトリに、このファイルを保存します。
管理上の目的から、WAN ブートサーバーの /etc/netboot ディレクトリにある適切なクライアントのディレクトリに、このファイルを保存することもできます。
システム構成ファイルのアクセス権を 600 に変更します。
# chmod 600 /path/system-conf-file |
次の例の WAN ブートプログラムは、ポート 1234 上の Web サーバー https://www.example.com で、sysidcfg ファイルとカスタム JumpStart ファイルを検索します。インストール時、Web サーバーは HTTPS を使ってデータとファイルを暗号化します。
sysidcfg ファイルとカスタム JumpStart ファイルは、ドキュメントルートディレクトリ /opt/apache/htdocs の flash サブディレクトリに置かれています。
SsysidCF=https://www.example.com:1234/flash SjumpsCF=https://www.example.com:1234/flash
次の例で、WAN ブートプログラムは、Web サーバー http://www.example.com で sysidcfg ファイルとカスタム JumpStart ファイルを検索します。Web サーバーは HTTP を使用するため、インストール時にデータやファイルは保護されません。
sysidcfg ファイルとカスタム JumpStart ファイルは、ドキュメントルートディレクトリ /opt/apache/htdocs の flash サブディレクトリに置かれています。
SsysidCF=http://www.example.com/flash SjumpsCF=http://www.example.com/flash
システム構成ファイルを作成したあと、wanboot.conf ファイルを作成します。手順については、「wanboot.conf ファイルを作成する方法」を参照してください。