DVD-ROM または CD-ROM ドライブが直接接続されていないシステムまたはドメインサーバーに Solaris OS をインストールする場合は、ほかのシステムに接続されたドライブを使用することができます。この場合、両方のシステムが同じサブネット上に接続されている必要があります。インストール手順は次のとおりです。
この手順では、システムでボリュームマネージャーを実行していると仮定しています。メディアの管理にボリュームマネージャーを使用していない場合は、『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』を参照してください。
この手順では、DVD-ROM または CD-ROM が接続されているリモートシステムをリモートシステムと呼びます。そして、インストールするクライアントをクライアントシステムと呼びます。
Solaris OS が動作し、かつ DVD-ROM ドライブまたは CD-ROM ドライブを備えたシステムを特定します。
DVD-ROM ドライブまたは CD-ROM ドライブが存在するリモートシステムで、ドライブに Solaris DVD または Solaris SOFTWARE - 1 CD (SPARC 版) を挿入します。
ボリュームマネージャーによってディスクがマウントされます。
リモートシステムで、add_install_client コマンドが含まれている DVD または CD のディレクトリに移ります。
DVD メディアの場合は、次のように入力します。
remote system# cd /cdrom/cdrom0/Solaris_10/Tools |
CD メディアの場合は、次のように入力します。
remote system# cd /cdrom/cdrom0 |
リモートシステムで、クライアントとしてインストールするシステムを追加します。
DVD メディアの場合は、次のように入力します。
remote system# ./add_install_client \ client_system_name arch |
CD メディアの場合は、次のように入力します。
remote system# ./add_install_client -s remote_system_name: \ /cdrom/cdrom0 client_system_name arch |
DVD-ROM ドライブまたは CD-ROM ドライブを備えたシステムの名前
インストールするマシンの名前
インストールするマシンのプラットフォームグループ (例: sun4u)。インストールするシステム上で、uname -m コマンドを実行するとプラットフォームグループが表示されます。
インストールするクライアントシステムをブートします。
client system: ok boot net |
インストールが始まります。
必要なら、説明に従ってシステム構成情報を入力します。
DVD メディアを使用している場合は、画面の説明に従ってインストールを完了します。ここで作業は終了です。
CD メディアを使用している場合は、マシンがリブートされ、Solaris インストールプログラムが始まります。「ようこそ (Welcome)」画面が表示されたあと、「ネットワークに接続 (Network File System)」を選択すると、「媒体の指定 (Specify Media)」画面が表示されます。手順 7 に進みます。
「媒体の指定 (Specify Media)」画面で、「次へ (Next)」をクリックします。
「ネットワークファイルシステムのパスの指定 (Specify Network Filesystem Path)」画面が表示され、テキストフィールドにインストールパスが示されます。
client_system_ip_address :/cdrom/cdrom0
DVD または CD がマウントされているリモートシステムで、ディレクトリを root に変更します。
remote system# cd / |
リモートシステムで、共有されているスライスへのパスがあるかチェックします。
remote system# share |
リモートシステムで、手順 9 で見つかったパスを使って Solaris DVD または Solaris SOFTWARE - 1 CD (SPARC 版) の共有を解除します。パスが 2 つのスライスを指している場合は、両方のスライスをunshare します。
remote system# unshare absolute_path |
share コマンドで表示される絶対パスです。
この例では、スライス 0 と 1 の共有が解除されます。
remote system# unshare /cdrom/cdrom0 remote system# unshare /cdrom/cdrom0 |
インストールするクライアントシステムで、「次へ (Next)」をクリックして Solaris のインストールを継続します。
Solaris インストールプログラムが Solaris SOFTWARE - 2 CD を挿入するようプロンプトを表示したら、手順 9 から手順 11 までを行い、Solaris SOFTWARE - 1 CD の共有解除と Solaris SOFTWARE - 2 CD のエクスポートおよびインストールを行います。
Solaris インストールプログラムが追加の Solaris SOFTWARE CD を挿入するようプロンプトを表示したら、手順 9 から手順 11 までを行い、Solaris SOFTWARE CD の共有解除と追加の CD のエクスポートおよびインストールを行います。
Solaris インストールプログラムが最初の Solaris LANGUAGES CD を挿入するようプロンプトを表示したら、手順 9 から手順 11 までを行い、Solaris SOFTWARE CD の共有解除と各 Solaris LANGUAGES CD のエクスポートおよびインストールを行います。
Solaris LANGUAGES CD をエクスポートすると、CD-ROM がマウントされているシステム上にインストール画面が表示されます。Solaris LANGUAGES CD をインストールする間は、このインストール画面は無視してください。Solaris LANGUAGES CD のインストールが終了したあとで、このインストール画面を閉じてください。