lucreate コマンドを使用して、既存の ZFS ルートプールを別の ZFS ルートプール内にコピーできます。コピー処理には、システムによって時間がかかる場合があります。
図 11–3 に、ブート可能な ZFS ルートプールがまだ存在しないため、ZFS ルートプール rpool2 を c0t1d0s5 上に作成する zpool コマンドを示します。lucreate コマンドの -n オプションで、作成するブート環境に new-zfsBE という名前を割り当てます。-p オプションでは、新しいブート環境を配置する場所を指定します。
この例では、新規ルートプールの作成後、新しく作成したルートプールに新規ブート環境を作成する、図 11–3 と同じコマンドを示しています。この例の zpool create コマンドで rpool2 が作成されます。zfs list コマンドで、rpool2 に ZFS データセットが作成されていないことが示されます。データセットは、lucreate コマンドで作成されます。
# zpool create rpool2 c0t2d0s5 # zfs list NAME USED AVAIL REFER MOUNTPOINT rpool2 9.29G 57.6G 20K /rpool2 rpool 9.29G 57.6G 20K /.new.lulib.rs.109262 rpool/ROOT 5.46G 57.6G 18K legacy rpool/ROOT/zfsBE 5.46G 57.6G 551M rpool/dump 3.99G - 3.99G - rpool/swap 3.99G - 3.99G - |
新しい ZFS ルートプール rpool2 が、ディスクスライス c0t2d0s5 上に作成されます。
# lucreate -n new-zfsBE -p rpool2 # zfs list NAME USED AVAIL REFER MOUNTPOINT rpool2 9.29G 57.6G 20K /rpool2 rpool2/ROOT/ 5.38G 57.6G 18K /rpool2/ROOT rpool2/ROOT/new-zfsBE 5.38G 57.6G 551M /tmp/.new.luupdall.109859 rpool2/dump 3.99G - 3.99G - rpool2/swap 3.99G - 3.99G - rpool 9.29G 57.6G 20K /.new.lulib.rs.109262 rpool/ROOT 5.46G 57.6G 18K legacy rpool/ROOT/zfsBE 5.46G 57.6G 551M rpool/dump 3.99G - 3.99G - rpool/swap 3.99G - 3.99G - |
新しいブート環境 new-zfsBE が、ROOT、dump、および swap の他のデータセットと共に rpool2 に作成されます。ブート環境 new-zfsBE は、すぐにアップグレードおよびアクティブにできます。