Solaris 10 10/09 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)

Procedure非大域ゾーンがインストールされているシステムのブート環境を比較する

lucompare コマンドは、非大域ゾーンの内容が含まれているブート環境の比較を行うようになりました。

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. 現在のブート環境と新しいブート環境を比較します。


    # /usr/sbin/lucompare -i  infile (or) -t -o  outfile BE_name
    
    -i  infile

    infile 中に指定されたファイルを比較します。比較するファイルは、絶対パスで指定する必要があります。ファイルのエントリがディレクトリである場合、比較はディレクトリに対して再帰的に行われます。このオプションまたは -t のいずれか一方を使用できます (両方は使用できません)。

    -t

    バイナリ以外のファイルだけを比較します。この比較では、ファイルごとに file(1) コマンドを使用してそのファイルがテキストファイルであるかを確認します。ユーザーは、このオプションまたは -i のいずれか一方を使用できます (両方は使用できません)。

    -o  outfile

    相違についての出力を outfile にリダイレクトします。

    BE_name

    アクティブブート環境と比較するブート環境の名前を指定します。


例 8–2 ブート環境の比較

この例では、現在のブート環境 (ソース) と second_disk ブート環境が比較され、結果がファイルに出力されます。


# /usr/sbin/lucompare -i  /etc/lu/compare/ -o /var/tmp/compare.out second_disk