Veritas VxVM の実行中に Solaris Live Upgrade を使用してアップグレードを行う場合、次の手順でアップグレードを行わないと、リブート時にシステムパニックが発生します。この問題は、パッケージが Solaris の最新のパッケージガイドラインに従っていない場合に発生します。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
非アクティブブート環境を作成します。「新しいブート環境の作成」を参照してください。
非アクティブブート環境をアップグレードする前に、非アクティブブート環境上の既存の Veritas ソフトウェアを無効にする必要があります。
非アクティブブート環境をマウントします。
# lumount inactive_boot_environment_name mount_point |
次に例を示します。
# lumount solaris8 /mnt |
次の例のように、vfstab が含まれているディレクトリに移動します。
# cd /mnt/etc |
次の例のように、非アクティブブート環境の vfstab ファイルをコピーします。
# cp vfstab vfstab.501 |
次の例のように、コピーされた vfstab 内のすべての Veritas ファイルシステムエントリをコメントにします。
# sed '/vx\/dsk/s/^/#/g' < vfstab > vfstab.novxfs |
各行の最初の文字が # に変わり、その行がコメント行になります。このコメント行は、system ファイルのコメント行とは異なります。
次の例のように、変更した vfstab ファイルをコピーします。
# cp vfstab.novxfs vfstab |
次の例のように、非アクティブブート環境の system ファイルがあるディレクトリに移動します。
# cd /mnt/etc |
次の例のように、非アクティブブート環境の system ファイルをコピーします。
# cp system system.501 |
drv/vx を含むすべての forceload: エントリをコメントにします。
# sed '/forceload: drv\/vx/s/^/*/' <system> system.novxfs |
各行の最初の文字が * に変わり、その行がコメント行になります。このコメント行は、vfstab ファイルのコメント行とは異なります。
次の例のように、Veritas install-db ファイルを作成します。
# touch vx/reconfig.d/state.d/install-db |
非アクティブブート環境のマウントを解除します。
# luumount inactive_boot_environment_name |
非アクティブブート環境をアップグレードします。第 5 章Solaris Live Upgrade によるアップグレード (作業)を参照してください。
非アクティブブート環境をアクティブにします。「ブート環境のアクティブ化」を参照してください。
システムをシャットダウンします。
# init 0 |
非アクティブブート環境をシングルユーザーモードでブートします。
OK boot -s |
vxvm または VXVM を含むメッセージとエラーメッセージがいくつか表示されますが、これらは無視してかまいません。非アクティブブート環境がアクティブになります。
Veritas をアップグレードします。
元の vfstab と system ファイルを復元します。
# cp /etc/vfstab.original /etc/vfstab # cp /etc/system.original /etc/system |
システムを再起動します。
# init 6 |