bootenv キーワードでは、ブート環境の特性を指定します。ブート環境は、pool キーワードに従ってインストール時にデフォルトで作成されます。bootenv キーワードに installbe オプションを付けて使用すると、新しいブート環境に名前を付け、そのブート環境内に /var データセットを作成することができます。
このキーワードは、UFS ファイルシステムまたは ZFS ルートプールのインストール用にプロファイルで使用できます。
UFS ファイルシステムでは、このキーワードを使用して、将来の Solaris フラッシュアーカイブのインストール用に空のブート環境を作成します。UFS の bootenv キーワードの詳細については、「bootenv プロファイルキーワード (UFS と ZFS)」を参照してください。
ZFS ルートプールでは、bootenv キーワードで、インストール時に作成されたデフォルトのブート環境の特性を変更します。このブート環境は、インストールするルートファイルシステムのコピーです。
bootenv キーワードには、installbe、bename、および dataset オプションを指定できます。これらのオプションにより、ブート環境に名前が付けられ、/var データセットが別個に作成されます。
bootenv installbe bename new-BE-name [dataset mount-point]
インストール時に作成されるデフォルトのブート環境の特性を変更します。
新しく作成するブート環境の名前を new_BE_name に指定します。名前は、30 文字以内で指定できます。使用できるのは英数字のみで、複数バイト文字は使用できません。名前は、システム上で一意となるように指定する必要があります。
オプションの dataset キーワードを使用して、ROOT データセットと別個の /var データセットを指定できます。mount-point の値は、/var に限定されています。たとえば、別個の /var データセットを指定する bootenv 構文行は次のようになります。
bootenv installbe bename zfsroot dataset /var |
ブート環境のアップグレードとアクティブ化の詳細については、『Solaris 10 10/09 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)』の第 11 章「Solaris Live Upgrade と ZFS (概要)」を参照してください。