filesys mirror[:name]slice [slice] size file_system optional_parameters |
JumpStart プログラムでは、filesys mirror キーワードと一覧にある値を使用して、ミラー化されたファイルシステムの作成に必要な RAID-1 および RAID-0 ボリュームを作成できます。複数のファイルシステムの RAID-1 ボリューム (ミラー) を作成する場合は、filesys mirror を繰り返し指定できます。
filesys mirror キーワードは、初期インストールでのみサポートされます。
任意のキーワードです。RAID-1 ボリューム (ミラー) に名前を付けることができます。ミラー名の先頭の文字は必ず「d」で、その後ろに 0 – 127 の数字が続きます (例: d100)。ミラー名を指定しない場合は、カスタム JumpStart プログラムによって名前が割り当てられます。ミラー名の指定方法については、『Solaris 10 10/09 インストールガイド(インストールとアップグレードの計画)』の「カスタム JumpStart と Solaris Live Upgrade を行うときの RAID ボリューム名の要件とガイドライン」を参照してください。
ディスクスライスを指定します。カスタム JumpStart プログラムは、このディスクスライスに、複製するファイルシステムを配置します。スライスの値は、cwtxdysz の形式になります (例: c0t0d0s0、c0t0d0s5 など)。カスタム JumpStart プログラムは、スライス上に RAID-0 ボリューム (単一スライス連結) を作成し、この連結をミラー化するための RAID-1 ボリュームを作成します。2 つの RAID-0 ボリュームに、最大 2 つのスライスを指定できます。
ファイルシステムのサイズを M バイト単位で指定します。
複製するファイルシステムを指定します。カスタム JumpStart プログラムは、指定されたスライスから RAID-1 ボリュームを作成し、この RAID-1 ボリュームを指定されたファイルシステムにマウントします。ルート (/)、/usr、/var などのクリティカルファイルシステムに加えて、swap もファイルシステムとして指定できます。
この値を指定しないと unnamed がデフォルトで設定されますが、
この場合 optional_parameters 値を指定できません。次のいずれかの値を使用します。
ファイルシステムのマウントポイント名を指定します (たとえば、/var)。
スワップとして使用するスライスを定義します。
このスライスをディスク領域の表現として定義します。VTOC 値は V_BACKUP です。デフォルトでは、スライス 2 はディスク全体を表すオーバーラップスライスです。overlap は、size が次のいずれかの値である場合にのみ指定できます。
existing
all
start:size
このスライスを raw スライスとして定義します。そのため、このスライスにマウントポイント名はありません。file_system を指定しないと、デフォルトで unnamed が設定されます。
このスライスが JumpStart プログラムによって使用または認識されないように指定します。このオプションは、インストール時にディスク上の特定のファイルシステムを無視させるために使用できます。JumpStart プログラムは、同じディスク上に同じ名前で新しいファイルシステムを作成します。ignore は、partitioning キーワードと existing 値が指定されている場合にのみ使用できます。
1 つ以上のマウントオプション。mount(1M) コマンドの -o オプションと同じです。これらのマウントオプションは、指定された file_system の /etc/vfstab エントリに追加されます。複数のマウントオプションを指定する場合は、マウントオプションはスペースを入れずにコンマで区切ってください (例: ro,quota)。
file_system 値に unnamed を設定した場合、optional_parameters 値は指定できません。設定可能な値については、file_system を参照してください。
ミラー化されたファイルシステムをインストール時に作成する方法の詳細は、『Solaris 10 10/09 インストールガイド(インストールとアップグレードの計画)』の第 9 章「インストール時の RAID-1 ボリューム (ミラー) の作成 (概要)」を参照してください。