Oracle Solaris 10 9/10 リリースでは、次の Oracle VM Server for SPARC の機能が拡張されました。
この機能では、Oracle Solaris OS でシステム管理者が論理ドメインに対してメモリーを動的に追加したり削除したりするためのサポートが追加されました。
詳細は、『Oracle VM Server for SPARC 2.0 Administration Guide 』を参照してください。
仮想ディスクマルチパスを使用すると、ゲストドメイン上の仮想ディスクを、2 つ以上のパスによってそのバックエンドストレージにアクセスするように設定できます。それらのパスは、ディスク LUN などの同一のバックエンドストレージにアクセスできる各種サービスドメインを通過します。この機能では、それらのサービスドメインのいずれかがダウンしても、ゲストドメイン内の仮想ディスクをアクセス可能なままにしておくことができます。
この機能の詳細については、『Oracle VM Server for SPARC 2.0 Administration Guide 』と、『Oracle VM Server for SPARC 2.0 Reference Manual』に記載されている ldm(1M) のマニュアルページを参照してください。
Oracle VM Server for SPARC 2.0 ソフトウェアと Oracle Solaris 10 9/10 OS には、静的ダイレクト I/O 機能が導入されています。この機能を使用すると、個別の PCIe エンドポイントデバイスをゲストドメインに割り当てることが可能になり、PCIe デバイスをゲストドメインに割り当てるときの精度が向上します。
この機能の詳細については、『Oracle VM Server for SPARC 2.0 Administration Guide 』と、『Oracle VM Server for SPARC 2.0 Reference Manual』に記載されている ldm(1M) のマニュアルページを参照してください。
virtinfo コマンドを使用すると、実行中の仮想ドメインに関する情報を収集できます。また、仮想ドメイン情報 API を使用して、仮想ドメインに関連する情報を収集するためのプログラムを作成することもできます。
次のリストに、virtinfo コマンドまたは API を使って収集できる、仮想ドメインに関する情報の一部を示します。
ドメインタイプ (実装、制御、ゲスト、I/O、サービス、ルート)
ドメイン名 (仮想ドメインマネージャーによって決められる)
ドメインの汎用一意識別子 (UUID)
ドメインの制御ドメインのネットワークノード名
ドメインが実行されているシャーシのシリアル番号
詳細は、『Oracle VM Server for SPARC 2.0 Reference Manual』に記載されている virtinfo(1M)、libv12n(3LIB)、および v12n(3EXT) のマニュアルページを参照してください。