Oracle Solaris 10 9/10 の新機能

高速クラッシュダンプ

高速クラッシュダンプ機能を使用すると、システムはより短時間でクラッシュダンプを保存でき、使用する容量も削減できます。クラッシュダンプの実行に必要な時間は、プラットフォームに応じて 2 倍ないし 10 倍速くなりました。クラッシュダンプを savecore ディレクトリに保存するために必要なディスク容量は、2 分の 1 ないし 10 分の 1 に削減されます。

新しいクラッシュダンプ機能では、クラッシュダンプファイルの作成と圧縮を高速化するために、大規模システム上の負荷の軽い CPU を利用します。新しいクラッシュダンプファイル vmdump.n は、vmcore.n および unix.n ファイルの圧縮版です。圧縮されたクラッシュダンプは、より迅速にネットワーク上を移動し、その後オフサイトで解析できます。ダンプファイルを mdb ユーティリティーなどのツールで使用する場合は、その前にダンプファイルを圧縮解除する必要があります。ダンプファイルの圧縮解除には、savecore コマンドをローカルまたはリモートで使用します。

また、新しい -z オプションが dumpadm コマンドに追加されました。このオプションを使用すると、ダンプを圧縮形式または非圧縮形式のどちらで保存するかを指定できます。デフォルトの形式は圧縮形式になります。

詳細は、dumpadm(1M) および savecore(1M) のマニュアルページを参照してください。また、『System Administration Guide: Advanced Administration』「Managing System Crash Dump Information」も参照してください。