Oracle Solaris 10 9/10 ご使用にあたって

Solaris ボリュームマネージャーのバグ

Oracle Solaris 10 9/10 リリースの Solaris ボリュームマネージャーに関するバグ情報について説明します。

fdisk に有効なエントリが指定されていない場合、Solaris ボリュームマネージャーでデバイスが正しく削除されない

bcm_sata SATA HBA ドライバは、SATA ディスクおよび SATA ATAPI デバイスをサポートします。このドライバは、リムーバブル SATA ATAPI デバイスである RD1000 をサポートしています。RD1000 内のメディアに fdisk 内の有効なエントリが存在しない場合、ボリュームマネージャー (vold) はノードを作成しません。このため、rmformat コマンドにより期待した動作が実行されません。

回避方法: 次の回避方法を使用してください。

  1. ボリュームマネージャー (vold) をオフにします。


    # /etc/init.d/volmgt stop
    
  2. 必要に応じて、次のコマンドを実行します。

    • fdisk

    • rmformat

    • format

    • newfs

    • mound

  3. ボリュームマネージャを再起動します。


    # /etc/init.d/volmgt start
    

Solaris ボリュームマネージャーの metattach コマンドが失敗することがある

ファイルシステムがシリンダ 0 から始まっていない Solaris ボリュームマネージャーのミラー化が存在するルート (/) ファイルシステムの場合には、接続されるサブミラーにシリンダ 0 から始まるものを含めることはできません。

最初のサブミラーがシリンダ 0 から始まらないミラーに、シリンダ 0 から始まるサブミラーを接続しようとすると、次のエラーメッセージが表示されます。


can't attach labeled submirror to an unlabeled mirror

回避方法: 次のいずれかを選択してください。


注 –

JumpStart インストールのデフォルトでは、swap パーティションがシリンダ 0 から始まっていて、ルートファイルシステム / はディスク上のほかの場所から始まっています。システム管理者は通常、スライス 0 をシリンダ 0 から始めようとします。デフォルトの JumpStart インストールにおいて、スライス 0 上にあるがシリンダ 0 から始まっていないルートパーティションを、別のディスクのシリンダ 0 から始まるスライス 0 にミラー化しようとすると、問題が発生する場合があります。その結果、ミラーを追加しようとする際に、エラーメッセージが出力されます。Oracle Solaris インストールプログラムのデフォルト動作の詳細については、Oracle Solaris 10 インストールガイドを参照してください。