Oracle Solaris 管理コンソール 2.1 ソフトウェアは、Oracle Solaris 管理コンソール 1.0、1.0.1、および 1.0.2 ソフトウェアと互換性がありません。Oracle Solaris 管理コンソール 1.0、1.0.1、1.0.2 ソフトウェアのいずれかのソフトウェアがインストールされた状態で Oracle Solaris 10 リリースにアップグレードする場合は、最初に Oracle Solaris 管理コンソールソフトウェアをアンインストールしてからアップグレードを実行する必要があります。システムに SEAS 2.0、SEAS 3.0、Solaris 8 Admin Pack のいずれかがインストールされていると、Oracle Solaris 管理コンソールソフトウェアが存在している可能性があります。
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
アップグレードする前に /usr/bin/prodreg コマンドを実行して、Oracle Solaris 管理コンソールソフトウェアのフルアンインストールを行います。
Oracle Solaris 10 リリースへのアップグレード前に Oracle Solaris 管理コンソールソフトウェア 1.0、1.0.1、1.0.2 をアンインストールしていなかった場合は、Oracle Solaris 管理コンソールソフトウェア 1.0、1.0.1、1.0.2 パッケージすべてを削除する必要があります。パッケージの削除には prodreg コマンドではなく、pkgrm コマンドを使用します。必ず、手順に記載された順番どおりに削除してください。次の手順を実行します。
スーパーユーザーになります。
次のコマンドを入力します。
# pkginfo | grep “Solaris Management Console“ |
前述の出力結果で、パッケージ名の説明文の先頭に「Solaris Management Console 2.1」という文字列がない場合、そのパッケージは Solaris 管理コンソール 1.0 ソフトウェアのパッケージです。
pkgrm を使用して、Oracle Solaris 管理コンソール 1.0 ソフトウェアパッケージのすべてのインスタンスを次の順序で削除します。
説明文に「Solaris Management Console 2.1」という文字列が含まれているパッケージは削除しないでください。たとえば、 SUNWmc.2 は Oracle Solaris 管理コンソール 2.1 ソフトウェアのパッケージの可能性があります。
pkginfo の出力に、複数のバージョンの Oracle Solaris 管理コンソール 1.0 ソフトウェアパッケージが含まれている場合は、pkgrm コマンドを使用して、すべてのバージョンを削除してください。このとき、パッケージ名の末尾に番号が付いていないものを先に削除します。その後、末尾に番号が付いているものを削除してください。たとえば、pkginfo の出力に SUNWmcman と SUNWmcman.2 が含まれている場合、最初に SUNWmcman を削除して、次に SUNWmcman.2 を削除します。prodreg は使用しないでください。
# pkgrm SUNWmcman # pkgrm SUNWmcapp # pkgrm SUNWmcsvr # pkgrm SUNWmcsvu # pkgrm SUNWmc # pkgrm SUNWmcc # pkgrm SUNWmcsws |
端末ウィンドウで次のコマンドを実行します。
# rm -rf /var/sadm/pkg/SUNWmcapp |
これで Oracle Solaris 管理コンソール 2.1 ソフトウェアが正しく機能するようになります。将来 Oracle Solaris 管理コンソール 2.1 ソフトウェアの保守を行う場合や、Oracle Solaris 管理コンソール 2.1 ソフトウェアが正しく機能しない場合は、Oracle Solaris 管理コンソール 2.1 ソフトウェアをいったん削除します。次の手順で再インストールしてください。
pkgrm を使用して、Oracle Solaris 管理コンソール 2.1 ソフトウェアパッケージのすべてのインスタンスを次の順序で削除します。
SUNWmc と SUNWmc.2 のように、ある Oracle Solaris 管理コンソール 2.1 ソフトウェアパッケージに対して複数のインスタンスがシステム上に存在する場合は、最初に SUNWmc を削除して、次に SUNWmc.2 を削除してください。prodreg は使用しないでください。
# pkgrm SUNWpmgr # pkgrm SUNWrmui # pkgrm SUNWlvmg # pkgrm SUNWlvma # pkgrm SUNWlvmr # pkgrm SUNWdclnt # pkgrm SUNWmga # pkgrm SUNWmgapp # pkgrm SUNWmcdev # pkgrm SUNWmcex # pkgrm SUNWwbmc # pkgrm SUNWmc # pkgrm SUNWmcc # pkgrm SUNWmccom |
Solaris 10 SOFTWARE - 4 CD を CD-ROM ドライブに挿入します。端末ウィンドウで次のように入力します。
# # cd /cdrom/cdrom0/Solaris_10/Product # pkgadd -d . SUNWmccom SUNWmcc SUNWmc SUNWwbmc SUNWmcex SUNWmcdev \ SUNWmgapp SUNWmga SUNWdclnt SUNWlvmr SUNWlvma SUNWlvmg SUNWpmgr \ SUNWrmui |
これによって、すべての旧バージョンの Oracle Solaris 管理コンソールソフトウェアが削除され、Oracle Solaris 管理コンソール 2.1 ソフトウェアが正しく機能するようになります。