Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (インストールとアップグレードの計画)

状態データベースの複製用のスライスの選択

状態データベースの複製用のスライスを選択する前に、次のガイドラインと推奨事項を参考にしてください。

作業 

説明 

専用スライスの選択 

状態データベースの複製は、複製ごとに 4M バイト以上の容量を持つ専用スライス上に作成するようにしてください。必要な場合は、あとで RAID-0 または RAID-1 ボリュームの一部とするスライス上にも、状態データベースの複製を作成できます。ただし、その場合は、スライスをボリュームに追加する前に複製を作成する必要があります。 

スライスサイズの変更 

状態データベースの複製のデフォルトサイズは 4M バイト (8192 ディスクブロック) です。ディスクスライスのサイズがこれより大きい場合は、状態データベースの複製を格納できるように、スライスのサイズを変更できます。スライスサイズの変更については、『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』の第 11 章「ディスクの管理 (手順)」を参照してください。

使用されていないスライスの選択 

状態データベースの複製は、未使用のスライス上に作成できます。状態データベースの複製用に予約されているスライスの部分を、ほかの目的に使用することはできません。

 

状態データベースの複製を、既存のファイルシステムや、ルート (/)、/usrswap ファイルシステムに作成することはできません。必要であれば、swap 領域を使用して新しいスライスを作成してから (スライス名が使用可能な場合)、そのスライスに状態データベースの複製を作成できます。

ボリュームになるスライスの選択 

ボリュームの一部となるスライス上に状態データベースの複製が置かれている場合、ボリュームの容量は、複製によって占有される領域分だけ少なくなります。複製が占める領域はシリンダ単位で切り上げられるため、この領域はボリュームによってスキップされます。