Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (インストールとアップグレードの計画)

はじめに

このマニュアルでは、SPARC および x86 アーキテクチャーベースの、ネットワークに接続されたシステムとネットワークに接続されていないシステムの両方で、Solaris オペレーティングシステム (OS) のインストールまたはアップグレードを計画する方法を説明します。また、Solaris ZFS インストール、Solaris ゾーン区分技術、ブート、インストール時の RAID-1 ボリュームの作成など、インストールに関係するいくつかの技術の概要についても説明します。

このマニュアルには、システムハードウェアや周辺装置を設定する方法は記載されていません。


注 –

この Solaris のリリースでは、SPARC および x86 系列のプロセッサアーキテクチャーをサポートしています。サポートされるシステムについては、Solaris OS: Hardware Compatibility Lists を参照してください。本書では、プラットフォームにより実装が異なる場合は、それを特記します。

本書の x86 に関連する用語については、以下を参照してください。

サポートされるシステムについては、Solaris OS: Hardware Compatibility List を参照してください。


対象読者

このマニュアルは、Solaris OS のインストールを担当するシステム管理者を対象としています。このマニュアルには、次の 2 種類の情報が含まれています。

関連情報

表 P–1 に、システム管理者向けのマニュアルの一覧を示します。

表 P–1 Solaris をインストールするシステム管理者向けのマニュアル

説明 

情報 

DVD または CD メディアから 1 つのシステムをインストールする必要がありますか。Solaris インストールプログラムは、手順を追ってインストールを案内します。 

『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (基本編)』

停止時間をほとんど設けないで、システムをアップグレードしたり、パッチを適用したりする必要がありますか。Solaris Live Upgrade を使うことにより、アップグレード時のシステム停止時間を短縮します。 

『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)』

ネットワークやインターネットを介してセキュリティー保護されたインストールを行う必要がありますか。WAN ブートを使用して、リモートクライアントをインストールします。あるいは、ネットワークインストールイメージからネットワークを介してインストールする必要がありますか。Solaris インストールプログラムは、手順を追ってインストールを案内します。 

『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (ネットワークインストール)』

複数のマシンに Solaris をインストールする必要がありますか。JumpStart を使用してインストールを自動化します。 

『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (カスタム JumpStart/上級編)』

複数のシステムをすばやくインストールしたり、パッチを適用したりする必要がありますか。Solaris フラッシュソフトウェアを使用して Solaris フラッシュアーカイブを作成し、クローンシステム上に OS のコピーをインストールします。 

『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (Solaris フラッシュアーカイブの作成とインストール)』

システムのバックアップが必要ですか。 

『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』の第 23 章「UFS ファイルシステムのバックアップと復元 (概要)」

トラブルシューティングに関する情報、既知の問題の一覧、またはこのリリース用のパッチの一覧が必要ですか。 

Oracle Solaris Release Notes

使用しているシステムが Solaris 上で動作することを確認する必要がありますか。 

SPARC: 『Solaris Sun ハードウェアマニュアル

このリリースで追加されたパッケージ、削除されたパッケージ、または変更されたパッケージを確認する必要がありますか。 

Oracle Solaris Package List

使用しているシステムやデバイスが Solaris SPARC ベースのシステム、x86 ベースのシステム、およびその他のサードパーティーベンダーで動作するかどうかを確認する必要がありますか。 

Solaris Hardware Compatibility List for x86 Platforms

マニュアル、サポート、およびトレーニング

追加リソースについては、次の Web サイトを参照してください。

Oracle へのご意見

Oracle はドキュメントの品質向上のために、お客様のご意見やご提案をお待ちしています。誤りを見つけたり、改善に向けた提案などがある場合は、http://docs.sun.com で「Feedback」をクリックしてください。可能な場合には、ドキュメントのタイトルやパート番号に加えて、章、節、およびページ番号を含めてください。返信を希望するかどうかもお知らせください。

Oracle Technology Network では、Oracle ソフトウェアに関する広範なリソースが提供されています。

表記上の規則

このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。

表 P–2 表記上の規則

字体または記号 

意味 

例 

AaBbCc123

コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 

.login ファイルを編集します。

ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。

system%

AaBbCc123

ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 

system% su

password:

AaBbCc123

変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 

ファイルを削除するには、rm filename と入力します。

『 』 

参照する書名を示します。 

『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 

「 」 

参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 

第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 

この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 

枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 

 


sun% grep `^#define \

  XV_VERSION_STRING'

Oracle Solaris OS に含まれるシェルで使用する、UNIX のデフォルトのシステムプロンプトとスーパーユーザープロンプトを次に示します。コマンド例に示されるデフォルトのシステムプロンプトは、Oracle Solaris のリリースによって異なります。

[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。

| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。

キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。

ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-DControl キーを押したまま D キーを押すことを意味します。