Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (ネットワークインストール)

クライアントに対する信頼できる証明書の提供

クライアントに対して身分証明を行うようサーバーに要求することで、HTTPS を介してサーバーからクライアントに転送されるデータを保護できます。サーバー認証を有効にするには、信頼できる証明書をクライアントに提供します。信頼できる証明書に従って、クライアントはインストール時にサーバーの識別情報を確認します。

信頼できる証明書をクライアントに提供するには、Web サーバーユーザーと同じユーザー役割になる必要があります。その後、証明書を分割して、信頼できる証明書を抽出します。次に、/etc/netboot ディレクトリにあるクライアントの truststore ファイルに、信頼できる証明書を挿入します。

この例では、Web サーバーユーザー役割 nobody になります。続いて、cert.p12 という名前の、サーバーの PKCS#12 証明書を分割して、/etc/netboot ディレクトリにある wanclient-1 用のディレクトリに、信頼できる証明書を挿入します。


wanserver-1# su nobody
Password:
wanserver-1# wanbootutil p12split -i cert.p12 -t \
/etc/netboot/192.168.198.0/010003BA152A42/truststore