Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (カスタム JumpStart/上級編)

NFS サーバーに格納されたパッチ

パッチが NFS サーバーに格納されている場合、次のいずれかの構文で patch キーワードを使用します。


patch patch_id_list | patch_file nfs server_name:/patch_directory [retry n]
patch patch_id_list | patch_file nfs://server_name/patch_director  [retry n]
patch_id_list

インストールするパッチ ID 番号を指定します。このリストには、Solaris パッチ ID をコンマで区切って指定する必要があります。パッチは、リスト内に指定された順にインストールされます。

patch_file

patch_location 内のパッチのリストが格納されたファイルです。パッチは、ファイル内に指定された順にインストールされます。

server_name

パッチを格納したサーバーの名前を指定します。

patch_directory

指定されたサーバー上のパッチディレクトリの場所を指定します。標準形式のパッチを使用する必要があります。

retry n

オプションのキーワードです。n は、インストールユーティリティーがディレクトリのマウントを試みる回数の最大値です。


例 8–18 NFS を使った順序付きリストによるパッチの追加

この例の patch プロファイルキーワードは、patch ファイルに記載されたすべてのパッチを NFS パッチディレクトリ nfs://patch_master/Solaris/v10/patches から追加します。パッチは、patch 内の順番でインストールされます。マウントに失敗した場合、NFS マウントが 5 回試行されます。

patch patch_file nfs://patch_master/Solaris/v10/patches retry 5


例 8–19 NFS によるパッチの追加

この例の patch プロファイルキーワードは、サーバー patch_master のパッチディレクトリ /Solaris/v10/patches からパッチ 112467–01 と 112765–02 を追加します。

patch 112467-01,112765-02 nfs patch_master:/Solaris/v10/patches