パッケージが保持するパラメータにより、非大域ゾーンのインストールされたシステムで内容を配布および可視にする方法が制御されます。SUNW_PKG_ALLZONES、SUNW_PKG_HOLLOW、および SUNW_PKG_THISZONE パッケージパラメータは、ゾーンがインストールされているシステムでのパッケージの特性を定義します。非大域ゾーンのインストールされたシステムでパッケージを管理できるようにするには、これらのパラメータを設定する必要があります。
次の表に、パッケージパラメータの設定に使用できる 4 つの有効な組み合わせを示します。次の表に示されていない設定の組み合わせは無効であり、そのような設定を選択するとパッケージのインストールは失敗します。
3 つのパッケージパラメータをすべて設定したことを確認してください。3 つのパッケージパラメータをすべて空のままにしてもかまいません。ゾーンのパッケージパラメータが見つからない場合、パッケージツールでは false の設定として解釈されますが、パラメータの設定を省略しないように強くお勧めします。3 つのパッケージパラメータをすべて設定することにより、パッケージをインストールまたは削除するときのパッケージツールの動作を正確に指定します。
SUNW_PKG_ALLZONES の設定 |
SUNW_PKG_HOLLOW の設定 |
SUNW_PKG_THISZONE の設定 |
パッケージの説明 |
---|---|---|---|
false |
false |
false |
これは、ゾーンのパッケージパラメータのすべてに値を指定しないパッケージに対するデフォルト設定です。 この設定を持つパッケージは、大域ゾーンまたは非大域ゾーンにインストールできます。
どちらの場合も、パッケージがインストールされたすべてのゾーンで、パッケージの内容全体が可視になります。 |
false |
false |
true |
この設定を持つパッケージは、大域ゾーンまたは非大域ゾーンにインストールできます。インストール後に新しい非大域ゾーンを作成した場合、パッケージはこれらの新しい非大域ゾーンには伝達されません。
どちらの場合も、パッケージがインストールされたゾーンで、パッケージの内容全体が可視になります。 |
true |
false |
false |
この設定を持つパッケージは、大域ゾーンだけにインストールできます。pkgadd コマンドを実行すると、パッケージは大域ゾーンおよびすべての非大域ゾーンにインストールされます。すべてのゾーンで、パッケージの内容全体が可視になります。 注 – パッケージを非大域ゾーンにインストールしようとすると失敗します。 |
true |
true |
false |
この設定を持つパッケージは、大域管理者が大域ゾーンだけにインストールできます。pkgadd コマンドを実行すると、パッケージの内容が大域ゾーンに完全にインストールされます。パッケージパラメータの値がこのように設定されている場合、パッケージの内容自体はどの非大域ゾーンにも提供されません。パッケージをインストール済みとして表示するために必要なパッケージインストール情報だけが、すべての非大域ゾーンにインストールされます。これにより、このパッケージに依存するほかのパッケージをインストールできるようになります。「hollow」パッケージの詳細については、『Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)』の第 25 章「ゾーンがインストールされている Solaris システムでのパッケージとパッチについて (概要)」を参照してください。 パッケージの依存関係を検査できるように、パッケージはすべてのゾーンでインストール済みとして表示されます。
注 – パッケージを非大域ゾーンにインストールしようとすると失敗します。 |
説明 |
詳細 |
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パッケージとゾーンの詳細 | |
疎ルートゾーンと完全ルートゾーンの概要 |
『Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)』の第 16 章「Solaris ゾーンの紹介」 |
パッケージの特性およびパラメータの詳細 | |
パッケージパラメータ値の表示の詳細 |