layout_constraint slice constraint minimum_size |
layout_constraint は、ファイルシステムがディスク容量不足のためにアップグレード中にディスク容量を再配置する必要がある場合に、制約付き自動配置がファイルシステムで行われることを示します。
制約を指定するファイルシステムのディスクスライスを指定します。システムのディスクスライスは、cwtxdysz または cxdysz の形式で指定する必要があります。
指定したファイルシステムに対して、次のいずれか 1 つの制約を選択します。
自動配置機能はファイルシステムをほかの場所に移動して、そのサイズを変更できます。changeable 制約は、/etc/vfstab ファイルによってマウントされたファイルシステムにしか指定できません。minimum_size 値を指定すれば、ファイルシステムのサイズを変更できます。
ファイルシステムを changeable とマークして、minimum_size 値を指定しないと、そのファイルシステムの最小サイズは、必要な最小サイズより 10% 大きな値に設定されます。たとえば、ファイルシステムの最小サイズが 100M バイトの場合、変更されるサイズは 110M バイトになります。minimum_size を指定した場合、残りの空き領域 (元のサイズから最小サイズを引いたもの) はほかのファイルシステム用に使用されます。
自動配置機能はファイルシステムを (同じディスクまたは異なるディスク上の) ほかのスライスに移動できますが、サイズは変更しません。
自動配置機能は、ファイルシステムのすべての領域を使用して領域を割り当て直します。ファイルシステムのすべてのデータは失われます。available 制約は、/etc/vfstab ファイルでマウントされないファイルシステムだけに指定できます。
自動配置機能は、指定したファイルシステムをその親ファイルシステムに移動して閉じこめます。このオプションは、アップグレードの一部としてシステム上のファイルシステム数を減らすために使用できます。たとえば、システムにファイルシステム /usr と /usr/share が存在する場合、/usr/share ファイルシステムを閉じ込めると、このファイルシステムは /usr (その親) に移動します。collapse 制約は、/etc/vfstab ファイルでマウントされるファイルシステムにしか指定できません。
この値は、自動配置機能がディスク容量を再配置するときに、ファイルシステムに割り当てる最小サイズを指定します (基本的にファイルシステムのサイズを変更する)。まだ割り当てられていない領域が追加される場合、ファイルシステムのサイズは最終的にこの指定した値より大きくなる可能性があります。しかし、指定される値よりサイズが小さくなることはありません。minimum_size 値は省略可能です。このオプション値を使用できるのは、ファイルシステムを changeable とマークした場合だけです。最小サイズは、ファイルシステムの既存の内容に必要なサイズより小さい値には設定できません。
layout_constraint c0t3d0s1 changeable 200 layout_constraint c0t3d0s4 movable layout_constraint c0t3d1s3 available layout_constraint c0t2d0s1 collapse