Directory Proxy Server 5.2 は接続ベースのルーターです。Directory Proxy Server 5.2 では、クライアント接続は特定のディレクトリサーバーに経路指定されます。そのクライアント接続のすべての要求は、接続が切断されるかクライアントがアンバインドされるまでは、同じディレクトリサーバーに送信されます。
Directory Proxy Server 6.3 は、操作ベースのルーターです。ただし、互換性のため、このバージョンの Directory Proxy Server は、次の手順で説明するように接続ベースのルーターとして設定できます。
「接続ハンドラの作成、設定、削除」で説明するように、1 つまたは複数の接続ハンドラを作成し、設定します。
デフォルトの接続ハンドラを使用することもできます。
要求を root data view のみに経路指定するように、すべての接続ハンドラを設定します。
次に例を示します。
$ dpconf set-connection-handler-prop -h host1 -p 1389 myConnectionHandler \ data-view-routing-policy:custom data-view-routing-custom-list:"root data view" |
「LDAP データソースの作成と設定」で説明するように、各 バックエンド LDAP サーバーのデータソースを作成し設定します。
次に例を示します。
$ dpconf create-ldap-data-source -h host1 -p 1389 myDataSource host2:2389 |
「LDAP データソースプールの作成と設定」で説明するように、データソースプールを作成し設定します。
次に例を示します。
$ dpconf create-ldap-data-source-pool -h host1 -p 1389 myDataSourcePool |
「LDAP データソースのデータソースプールへの接続」で説明するように、すべてのデータソースをデータソースプールに接続します。
次に例を示します。
$ dpconf attach-ldap-data-source -h host1 -p 1389 myDataSourcePool myDataSource |
「バインド再実行での要求の転送」で説明するように、BIND 再実行を使用してクライアントを認証するように各データソースを設定します。
次に例を示します。
$ dpconf set-ldap-data-source-prop -h host1 -p 1389 myDataSource \ client-cred-mode:use-client-identity |
「クライアントアフィニティーの設定」で説明するように、クライアント接続とデータソースプール間のアフィニティーを設定します。
次に例を示します。
$ dpconf set-ldap-data-source-pool-prop -h host1 -p 1389 myDataSourcePool \ enable-client-affinity:true client-affinity-policy:read-write-affinity-after-write |