Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 管理ガイド

データソースに関する監視データの取得

Directory Proxy Server でデータソースの健全性を監視する方法については、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 Reference』「Monitoring Data Sources」を参照してください。この節では、データソースの監視を設定する方法について説明します。

Procedureエラーを待機することでデータソースを監視する

このタイプの監視では、Directory Proxy Server は、Directory Proxy Server とデータソース間のトラフィックのエラーを待機します。このタイプの監視をリアクティブな監視といいます。これは、Directory Proxy Server が、エラーが検出されると反応を示しますが、データソースを積極的にはテストしないためです。

このタスクは DSCC を使用して実行することができます。詳細については、「Directory Service Control Center のインタフェース」および DSCC オンラインヘルプを参照してください。

  1. データソースの監視モードを reactive に設定します。


    $ dpconf set-ldap-data-source-prop -h host -p port datasource monitoring-mode:reactive
  2. 「Directory Proxy Server に対する管理アラートの設定」で説明するように、エラーが検出された場合、またはデータソースがオフラインまたはオンラインになる場合に送信されるアラートを設定します。

Procedure専用接続を定期的に確立することでデータソースを監視する

Directory Proxy Server では、指定した時間内にデータソースへの要求やデータソースからの応答がなかった場合、データソースへの専用接続が作成されます。

このタスクは DSCC を使用して実行することができます。詳細については、「Directory Service Control Center のインタフェース」および DSCC オンラインヘルプを参照してください。

  1. データソースの監視モードを proactive に設定します。


    $ dpconf set-ldap-data-source-prop -h host -p port datasource monitoring-mode:proactive
  2. Directory Proxy Server で実行する、監視する検索要求を設定します。


    $ dpconf set-ldap-data-source-prop -h host -p port datasource \
      monitoring-bind-timeout:timeout monitoring-entry-dn:dn \
      monitoring-search-filter:filter monitoring-entry-timeout:timeout
    

    検索要求では次のプロパティーが使用されます。

    monitoring-bind-timeout

    Directory Proxy Server がデータソースへの接続の確立を待機する時間の長さ。デフォルトでは、このプロパティーの値は 5 秒です。

    monitoring-entry-dn

    検索要求にあるターゲットエントリの DN。デフォルトでは、このプロパティーはルート DSE エントリ ("") です。

    monitoring-search-filter

    検索フィルタ。

    monitoring-entry-timeout

    Directory Proxy Server が検索応答を待機する時間の長さ。デフォルトでは、このプロパティーの値は 5 秒です。

  3. (省略可能) 予防保守の監視を設定し、特定のユーザーとしてバインドします。


    $ dpconf set-ldap-data-source-prop ldap-data-source \
    monitoring-bind-dn:uid=user-id monitoring-bind-pwd-file:password-file
    

    user-iduid=bjensen,dc=example,dc=com などの有効な dn で、password-file をパスワードを含むファイルのパスで置き換えます。

    デフォルトでは、バインドは匿名として実行されます。つまり、monitoring-bind-dn 属性と monitoring-bind-pwd 属性の両方とも none に設定されます。

  4. ポーリング間隔を設定します。


    $ dpconf set-ldap-data-source-prop -h host -p port datasource monitoring-interval:interval
    

    接続がダウンすると、Directory Proxy Server が、その復旧を検出するために、この間隔で接続をポーリングします。デフォルトでは、監視間隔は 30 秒です。

  5. 「Directory Proxy Server に対する管理アラートの設定」で説明するように、データベースがオフラインまたはオンラインとして検出された場合に送信されるアラートを設定します。

Procedure確立された接続をテストすることでデータソースを監視する

このタイプの監視では、Directory Proxy Server は、各データソースへの各接続で、定期的な間隔で検索を行います。このようにして Directory Proxy Server では、閉じた接続が検出され、停止しているために接続がドロップすることがないようにします。

このタスクは DSCC を使用して実行することができます。詳細については、「Directory Service Control Center のインタフェース」および DSCC オンラインヘルプを参照してください。

  1. データソースの監視モードを proactive に設定します。


    $ dpconf set-ldap-data-source-prop -h host -p port datasource monitoring-mode:proactive
  2. 接続がドロップすることがないように Directory Proxy Server からデータソースに要求を送信するまでの時間間隔を設定します。


    $ dpconf set-ldap-data-source-prop -h host -p port datasource \
     monitoring-inactivity-timeout:time
    

    デフォルトでは、非活動タイムアウトは 120 秒です。

  3. (省略可能) 予防保守の監視を設定し、特定のユーザーとしてバインドします。


    $ dpconf set-ldap-data-source-prop ldap-data-source
    monitoring-bind-dn:uid=user-id monitoring-bind-pwd-file:password-file
    

    user-iduid=bjensen,dc=example,dc=com などの有効な dn で、password-file をパスワードを含むファイルのパスで置き換えます。

    デフォルトでは、バインドは匿名として実行されます。つまり、monitoring-bind-dn 属性と monitoring-bind-pwd 属性の両方とも none に設定されます。

  4. 「Directory Proxy Server に対する管理アラートの設定」で説明するように、データベースがオフラインまたはオンラインとして検出された場合に送信されるアラートを設定します。