Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 管理ガイド

サブツリーの一覧がデータとして等価な複数のデータソースに保存されている場合に要求を経路指定するデータビュー

この節では、サブツリーの一覧をターゲットとする要求をデータ同等のデータソースセットに経路指定するデータビューの設定方法を説明します。このような配備については、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 Reference』「Data Views to Route Requests When a List of Subtrees Are Stored on Multiple, Data-Equivalent Data Sources」を参照してください。

ここでの例には、同じサブツリーのセットを含む複数のデータソースが含まれています。データソースはデータと同等で、負荷分散のために 1 つのデータソースプールにプールされます。データビューは、サブツリーをクライアント要求に公開するために、各サブツリーに対して設定されます。次の図は、配備の例を示しています。

図 19–1 サブツリーの一覧が複数のデータ同等のデータソースに保存されると要求を経路指定する配備の例

図は、サブツリーの一覧をターゲットとする要求をデータ同等のデータソースのセットに経路指定する配備の例を示しています。

Procedureサブツリーの一覧がデータとして等価な複数のデータソースに保存されている場合に要求を経路指定するデータビューを設定する

このタスクは DSCC を使用して実行することができます。詳細については、「Directory Service Control Center のインタフェース」および DSCC オンラインヘルプを参照してください。

  1. 「LDAP データソースの作成と設定」で説明しているように、各 LDAP サーバーにデータソースを作成します。

  2. 「LDAP データソースプールの作成と設定」で説明しているように、データソースプールを作成します。

  3. 「LDAP データソースのデータソースプールへの接続」で説明しているように、データソースをデータソースプールに接続します。

  4. (省略可能) 負荷分散を設定します。

    詳細は、「負荷分散の設定」を参照してください。

  5. dc=example1,dc=com でデータソースプールを参照するベース DN を持つデータビューを作成します。


    $ dpconf create-ldap-data-view -h host1 -p 1389 dataview-1 \
    data-source-pool-1 dc=example1,dc=com
  6. dc=example2,dc=com でデータソースプールを参照するベース DN を持つデータビューをもう 1 つ作成します。


    $ dpconf create-ldap-data-view -h host1 -p 1389 dataview-2 \
    data-source-pool-1 dc=example2,dc=com

    データビューのもう 1 つのプロパティーは、「デフォルトデータビュー」のデフォルトデータビューと同じです。

  7. 必要に応じて、変更を有効にするために Directory Proxy Server のインスタンスを再起動します。

    Directory Proxy Server の再起動については、「Directory Proxy Server を再起動する」を参照してください。