参照の完全性プラグインが有効になっているときに削除操作や名前変更、または移動の操作を実行すると、指定された属性に対する完全性更新がただちに実行されます。ただし、デフォルトでは、参照の完全性プラグインは無効になっています。
ディレクトリ内のユーザーエントリまたはグループエントリの削除、名前の変更、移動を行なった場合、常に操作が参照の完全性のログファイルに記録されます。
instance-path/logs/referint
更新間隔と呼ばれる指定した時間が経過すると、参照の完全性が有効になっているすべての属性が検索され、検索結果のエントリと、ログファイル内に記録された削除または変更されたエントリの DN が照合されます。特定のエントリが削除されたことがログファイルに記録されている場合は、対応する属性が削除されます。特定のエントリが変更されたことがログファイルに記録されている場合は、対応する属性値が記録に従って変更されます。
参照の完全性プラグインのデフォルトの設定が有効になっている場合に、削除、名前変更、移動操作を行うと、ただちに member、uniquemember、 owner、seeAlso、および nsroledn 属性に対する完全性更新が実行されます。ただし、参照の完全性プラグインの動作は、次のような用途に合わせてユーザーが自由に設定できます。次の動作を設定できます。
参照の完全性の更新を別のファイルに記録する。
更新間隔を変更する。
参照の完全性の更新がシステムに与える影響を軽減するために、更新間隔を長くする。
参照の完全性を適用する属性を選択する。
DN 値を含む属性を使用または定義するために、参照の完全性プラグインを使用してそれを監視する。