Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 管理ガイド

スキーマファイルとレプリケーションを使用したスキーマの拡張

カスタムスキーマファイルについては、「カスタムスキーマファイルによるスキーマの拡張」を参照してください。次の手順では、レプリケーションメカニズムを使用して、スキーマ拡張をトポロジのすべてのサーバーに伝達する方法を説明します。

Procedureスキーマファイルとレプリケーションを使用してスキーマを拡張する

この手順のいくつかの部分では、DSCC を使用してこのタスクを実行できます。詳細については、「Directory Service Control Center のインタフェース」 および DSCC オンラインヘルプを参照してください。手順のその他の部分については、コマンド行を使用した場合にのみ実効できます。

  1. 次のいずれかの方法で、スキーマ拡張を準備します。

    • 98mySchema.ldif などの独自のスキーマ定義ファイルを作成します。

    • 99user.ldif にスキーマ拡張を追加します。

    スキーマファイルの定義の構文については、RFC 4517 で説明されています。

  2. スキーマ定義ファイルを配置するマスターサーバーで、schema_push コマンドを実行します。

    このスクリプトは実際にはスキーマをレプリカにプッシュしません。代わりに、このスクリプトは、スキーマファイルがロードされるとすぐにレプリケートされるように、特別な属性をスキーマファイルに書き込みます。詳細については、schema_push(1M) のマニュアルページを参照してください。

  3. スキーマ定義ファイルを配置したマスターサーバーを再起動します。

    レプリケーションメカニズムでは、スキーマを含む LDIF ファイルに直接加えた変更は検出されません。ただし、schema_push の実行後にサーバーを再起動すると、サーバーがすべてのスキーマファイルをロードし、レプリケーションメカニズムによって、新しいスキーマがコンシューマにレプリケートされます。