次に、Directory Server のスケーラビリティーの決定要因となる物理的な機能を示します。
プロセスサイズ。オペレーティングシステムによって異なりますが、32 ビット Directory Server は 2G バイト〜 4G バイトのプロセスサイズをサポートします。64 ビット Directory Server のプロセスサイズは、マシン上で使用可能な物理メモリーの容量によって決まります。128G バイトのプロセスサイズによるテストが完了しています。
LDAP エントリの数。1 つのサーバーインスタンス上で作成できる LDAP エントリの総数は 2^32 -1 で、4G のエントリということになります。
各エントリのサイズ。LDAP サーバー内の 1 つのレコードのサイズは 4G バイトです。これはデータベースそのものによって決まります。エントリのサイズも、LDAP 要求の最大サイズ (maxbersize) によって決まります。この最大サイズは 2G バイトです。
LDAP 接続の数。LDAP 接続の数は、プロセスが開くことのできるファイル記述子の数によって決まります。開いた接続の数が多すぎるとパフォーマンスが低下するので注意が必要です。
LDAP サーバー (Berkery DB) のサイズ。LDAP サーバーのサイズは、使用するファイルシステムのサイズによって決まります。